ケトン産生食への不安払拭! 死亡リスクが低下 米国民健康・栄養調査から 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:最新ガイドラインでは「現時点では勧められない」 以前ご紹介したように、今年(2024年)日本糖尿病学会は『糖尿病診療ガイドライン2024』を発行し、これまでエネルギー制限食一辺倒だった食事療法の記述を変更して、糖質制限食を含む複数の食事療法の有効性を承認した(関連記事「【緊急寄稿】大改訂!糖尿病食事療法ガイドライン」)。 一方、解説文の中では「炭水化物のみを極端に制限することによって体重やHbA1cの改善を図ることは、(中略)現時点では勧められない」とし、極端な糖質制限食の推奨は避けている。その理由として、遵守率と安全性の記載がなされているのだが、遵守率の問題で推奨を避けるのであれば、エネルギー制限食も推奨不可能になるので(Am Psychol 2007; 62: 220-233)、極端な糖質制限食を避ける真の理由は安全性ということになろう。 昔から極端な糖質制限食(以下、ケトン産生食)の安全性は議論のあるところであり、私自身、その議論を何回か取り上げたことがある(関連記事「SGLT2阻害薬の臓器保護効果に驚くべき仮説」「ケトン体は味方だった!」)。このたび、「ケトン産生食は心血管関連死亡を増やすことなく全死亡を減少させるポテンシャルを持っている(The ketogenic diet has the potential to decrease all-cause mortality without a concomitant increase in cardiovascular-related mortality)」というタイトルの論文がScientific reports誌に掲載された(Sci Rep 2024; 14: 22805)。とても興味を覚えたのでご紹介したい。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×