糖質の量と質、どちらが重要か
OmniCarb試験の結果と今後の展望
研究の背景:糖質の量だけでなく、糖質の質=GIに注目する研究も
心血管イベントの危険因子を管理する食事法として、糖質に注目する食事がクローズアップされつつある。その中で、糖質の量に注目するのが糖質制限食であり、糖質の質に注目するのが低Glycemic Index(GI)食である。低GI食については、オーストラリア・シドニー大学のグループなどが精力的にその意義を報告しており、2015年には国際グループからの声明として、インスリン抵抗性のある人には低GI食が勧められるべきであるとされている(Nutr Metab Cardiovasc Dis 2015;25:795-815)。
一方、米・ジョンズホプキンス大学やハーバード大学のグループがGI(糖質の質)と糖質量のどちらが糖代謝への影響が強いかを検討したのがOmniCarb試験である。既に2014年に、低GI食にするだけではインスリン感受性を改善できないことが報告されている(JAMA 2014;312: 2531-2541)。このたび、同試験のサブ解析として、グリコアルブミン(GA)やフルクトサミン(FA)といった2週間程度の期間の血糖管理指標に対するGIと糖質量の影響についての解析結果がBMJの姉妹紙に報告された(BMJ Open Diabetes Res Care 2016;4:e000276)。糖質への注目が高まるにつれ、質なのか、量なのか、という点は大切であると考え、私なりの考察も含めてご紹介したい。
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