デング、ジカ、チクングニアの3点セット
在スリランカ日本国大使館医務官 名取志保
「先生、こんな感染症がブラジルで確認されたそうです」。ある日、医務室秘書がブラジル保健省発表の記事を持ってきました。ZIKAという聞いたことがない名前のウイルスの記事でした。ブラジルでは2014年9月にチクングニア、2015年5月にジカウイルスの国内感染例が確認されて以降、瞬く間に全土に拡大して、「デング、ジカ、チクングニア」の3点セットとなりました。
ジカウイルスは妊娠中に感染すると胎児の先天性小頭症を起こす可能性があります。サンパウロで発行される現地日系人コミュニティーの邦字新聞には「毎日、裸になって全身を鏡で映し、蚊に刺された跡がないかを確認している」「虫よけクリームを頭皮にも塗りこんでいる」などの少々エキセントリックな在住日本人の記事も掲載されました。感染がブラジル北東部から全土へ拡大するにつれて、ブラジル国民はパニックになるのではないかと思いましたが、そうはなりませんでした。

淡水シュノーケルで有名なブラジルの観光地ボニート。しかし、外国人観光客の黄熱病死亡例もあり、ワクチン接種は必須。ブラジル旅行には事前の情報収集が欠かせない(著者撮影)
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名取 志保(なとり しほ)
1967年 神奈川県出身
1992年 山梨医科大学卒業、横浜市大附属病院研修医
1994年 横浜市立大学医学部第二外科入局
1997年 Research fellow in Division of Gastroenterology and Hepatology, Mayo Clinic, Rochester Minnesota
1998年 横浜市立大学医学部医学研究科大学院修了(博士号)
1999年~ 横浜市立大学医学部附属病院、横須賀市立市民病院、藤沢市民病院、横浜市立市民病院、横須賀共済病院で勤務
2006年~ 外務省入省、在ナイジェリア大使館、在メキシコ大使館、在マラウイ大使館、在ブラジル大使館勤務を経て現在、在スリランカ大使館勤務









