ドクターズアイ 関谷潔史(アレルギー)

中等症~重症喘息に3剤併用吸入療法は必要か

長時間作用型吸入抗コリン薬を上乗せすべき患者像とは?

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【研究の背景】中等症~重症喘息の治療はICS+LABAの2剤では不十分なのか?

 中等症~重症喘息の導入治療において、吸入ステロイド薬(ICS)+長時間作用型吸入β2刺激薬(LABA)の2剤で治療開始するか、あるいはいきなりICS+LABAに長時間作用型吸入抗コリン薬(LAMA)を加えた3剤で治療開始するかはよく議論される。喘息診療ガイドラインでは、中等症~重症喘息患者の維持治療として、中~高用量ICS+LABAの併用療法を行い、それでもコントロールが不十分な場合にLAMAの追加を推奨している。しかし「喘息のコントロール不良」とひと言でいっても、増悪を繰り返す、症状が安定しない、肺機能が悪い、気道炎症のバイオマーカーが正常化しない-など、さまざまなパターンがある。

 今回は、システマティックレビューとメタ解析により、中等症~重症の喘息患者に対するICS+LABAの2剤併用療法にLAMAを追加する有効性と安全性を評価し、さらに主要な患者背景に対するサブ解析において3剤併用療法の意義を明確化した興味深い研究論文を紹介したい。(Ann Allergy Asthma Immunol 2025; 135: 278-286

関谷 潔史(せきや きよし)

国立病院機構相模原病院アレルギー・呼吸器科部長

 2001年東邦大学医学部卒業。同大学大森病院呼吸器内科、労働者福祉健康機構東京労災病院呼吸器内科などの勤務を経て、2006年から国立病院機構相模原病院アレルギー・呼吸器科ならびに臨床研究センターで勤務。日本アレルギー学会専門医・指導医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医。

関谷 潔史
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