「28歳までの性交経験率5割以下」は誤報―家族計画協会
2015年02月20日 21:00
日本家族計画協会は2月19日、同協会が1月に公表した「第7回男女の生活と意識に関する調査」の結果で、一部に誤りがあったと発表した。誤っていたのは男性の性交経験率と年齢の項目で、1月の公表時は「性交経験率が5割を超えるのは29歳」としていたが、5割を超えた年齢は「20歳」の誤りだったという。この調査結果は、1月の時点でさまざまなメディアを通じて報道された。
過去の調査結果も誤り
同協会は今年1月、同調査の結果の一部として「男性の初交経験累積率で50%を超えるのは29歳」、つまり28歳までのセックス経験率は5割以下であること、2012年の前回調査の26歳から3歳上がったことを、折れ線グラフ(図1)とともに発表。さまざまなメディアを通じて報道され、「あなたの健康百科」でも「草食化進みすぎで"絶食男子"? 性交経験50%超えは29歳」と題してお伝えした。
ところが2月19日、集計ミスによって結果を公表したと発表した。正しい「男性の初交経験累積率で50%を超える年齢」は20歳。9歳という大幅な誤差だった。
さらに、第1回(2002年)から第6回(2012年)の調査結果も集計ミスをしていることが判明。過去は「男性の初交経験累積率で50%を超える年齢」は22~26歳程度だったが、実際は19~20歳で推移していた。つまり、「過去の結果から3歳も上がって29歳」という衝撃的なものではなく、「過去の結果とほとんど変化がなく20歳」という平凡な結果だったことになる。ただし、44歳までの経験率は8割を下回り、過去最低だった(図2)。
同協会は公式サイトで訂正を告知し、「心からお詫び申し上げます」としている。
(小島 領平)