男子のメンタルヘルス、顕著に悪化―コロナ下で
2024年06月14日 10:00
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新型コロナウイルスの流行下で子どもの抑うつ症状が悪化し、特に男子で影響が顕著だったと、国立国際医療研究センターなどの研究グループが発表した。
研究グループは、東京近郊に住む若者約2000人の16歳時の調査データを分析。〔1〕コロナ流行前(2019年2月~20年2月)〔2〕コロナ下(20年3月~21年9月)―のグループで、抑うつ症状などのメンタルヘルス指標を比較した。
その結果、〔1〕グループに比べ、〔2〕グループの指標が悪化していた。特に、男子は初期の学校閉鎖期間(20年3~5月)後から21年にかけて抑うつ症状が徐々に悪化した。女子は初期の学校閉鎖期間に抑うつ症状が一時的に改善したが、学校再開後はコロナ前と同じ水準に戻っていた。
研究グループは「部活動の自粛をはじめ学校生活の活動制限や、支援を求める意識の男女差などが影響した可能性がある」としている。(メディカルトリビューン=時事)