日常生活での、ちょっとした不健康の積み重ねで引き起こされる生活習慣病。高血圧、糖尿病（2型）、脂質異常症（高脂血症）が代表例で、心臓病や脳卒中、がんなども含まれる。動脈硬化もその一つと考えられているが、米ミズーリ大学カンザスシティ校のRandall C. Thompson氏らは、世界4地域のミイラ137体を調べた結果、「動脈硬化は特定の食べ物や生活習慣によるものではない」と、3月10日発行の米医学誌「Lancet」（電子版）に発表した。対象のミイラには、狩猟採集生活の人々も含まれていたという。