一家だんらんで囲むなべ料理（なべもの）は心も体も温まり，コミュニケーションを図るチャンスでもあり，楽しい会話は家庭のぬくもりを感じさせてくれます。 なべものが栄養的によい点は，海や山の食材を取り合わせて食べられることです。肉や魚介，豆腐などの蛋白質源と，ハクサイや春菊，ホウレンソウ，ネギ，ダイコン，ニンジン，キノコ，しらたきなどに含まれるビタミン，ミネラル，食物繊維などを多く取ることができます。一般に野菜の取り方が少ない人が多くいますが，なべものは野菜が多く取れる料理として望ましいものです。 また，なべものにはいろいろな料理があり，自分に見合った量が食べられ，塩分やカロリー制限のある人でも一緒になべを囲むことができます。塩分制限のある人は，しゃぶしゃぶのような調味をしていないなべものであれば，つけ汁を制限内の塩分で調節することができます。また薬味には，アサツキやユズ，レモン，七味唐辛子，コショウ，からしなど香味野菜や香辛料などを使うとさらに減塩でもおいしく食べることができます。減量している場合は，野菜をたっぷり入れてボリューム感を出すようにしましょう。