降圧薬でくも膜下出血リスク減?

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 特定の降圧薬や糖尿病治療薬の使用は、くも膜下出血リスクを低下させる可能性があると、オランダの研究グループが発表した。

 脳の血管の一部がこぶのように膨らんだ動脈瘤(りゅう)が破裂して起こる動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)。死亡率が高く、生存者も重度の障害が残ることがある。

 研究グループは、英国の医療データベースから、aSAH患者4879人(平均年齢61.4歳)と、年齢や性別などの条件を一致させたaSAHがない4万3911人を抽出。医療用医薬品205種類の使用とaSAHリスクとの関連を調べた。

 分析の結果、降圧薬のうちACE阻害薬のリシノプリル、脂質異常症治療薬のシンバスタチン、糖尿病治療薬のメトホルミンの使用とaSAHリスク低下との関連が示された。一方、抗凝固薬のワルファリン、抗うつ薬のベンラファキシンなどの使用はリスク上昇に関連していた。(メディカルトリビューン=時事)

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