がん診断後10年の生存率を職種別に分析したところ、製造や建設業従事者など単純作業労働者は他の職種よりも生存率が低いことが分かったと、産業医科大などの研究グループが発表した。 研究グループは神奈川県のがん登録データを用い、1992~2015年にがんと診断された20~65歳の患者4万1632人の職種について〔1〕専門職・管理職〔2〕事務・販売・サービス職〔3〕製造・建設・鉱業・運輸業〔4〕農業・林業・漁業―に分類。これらの違いがその後の生存率に及ぼす影響を調べた。 10年間追跡した結果、〔3〕の労働者の全疾患に対する生存率は36.4%、がんを対象にした生存率は43.5%で、他の職種に比べて低かった。特に〔1〕の労働者は全生存率が51.5%、がん生存率が56.9%と高く、顕著な差があった。また、がんステージ別に見ると、進行がんの人の割合が〔3〕の労働者で高かった。 さらに、50歳を超えるとこの職業間の格差がより大きくなる傾向も見られた。(メディカルトリビューン=時事)