血液や唾液の詳細な解析で、慢性疾患に伴う「疲れ」に、体内の代謝や細菌の状態などが関連していることが分かったと、横浜市立大などの研究グループが発表した。 研究グループは、高血圧や糖尿病などの非感染性疾患を持つ52人を対象に、疲労の程度を五つの側面(身体的・精神的・活動性・意欲・全体)で評価し、血液や唾液中の代謝物、口腔(こうくう)内の細菌、遺伝子の違いとの関係を調べた。 分析の結果、身体的疲労は脂質代謝の異常、精神的疲労は神経伝達物質の合成異常と関連していた。また、一部の細菌が少ない人ほど疲労が強い傾向が見られ、遺伝子変異が疲労の感じ方に関係していることも分かった。 研究グループは、人工知能(AI)による機械学習モデルで、血液と唾液を用いて身体的・精神的疲労を中程度の精度で予測できたとした上で、「将来的には簡便な疲労チェックが可能になるのではないか」と期待を寄せている。(メディカルトリビューン=時事)