甘味は塩辛さの感覚を鈍らせる―慢性腎臓病患者は注意

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 甘味を加えることで塩分の強い味に対する不快感(忌避反応)が薄れ、塩分摂取量が増えてしまう可能性が示されたと、京都府立医科大などの研究グループが発表した。

 研究グループは、健康な成人100人と慢性腎臓病(CKD)患者66人を対象に、塩味・酸味・苦味に甘味を加えた場合の味覚の変化を検討。それぞれの味の試薬を染み込ませたろ紙を口に含み、味の認識と不快感の有無を調査した。

 その結果、甘味を加えることで塩味に対する忌避反応は大きく低下し、特にCKD患者ではほぼ完全に消失した。例えば、濃度10%の食塩水に対して不快感を示したCKD患者の割合は、甘味なしで15.2%だったが、甘味を加えると3.0%と大幅に減少した。健康な人でも同様の傾向が見られたが、CKD患者でより顕著だった。

 研究グループは「甘味の追加で無意識に塩分を過剰摂取する可能性がある。減塩を促すには甘味も控えることが有効」と指摘している。(メディカルトリビューン=時事)

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