正しいケアで対策を―緊張が原因の汗の臭い

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 汗は体温の上昇、辛味、緊張の三つの刺激によって出る。緊張が原因の汗は、暑さに反応して起きる体温調整を目的としたものとは臭い対策も異なる。渋谷スクランブル皮膚科(東京都渋谷区)の下方征院長にストレス性の汗の対策について聞いた。

▽優しくこすり洗いを

 暑さの刺激で発汗し、比較的臭いが少ない「エクリン汗」は脇や額、さらには全身から出る。一方、緊張や不安、興奮など精神的なストレスを感じると出る「アポクリン汗」は、手のひらや脇など限られた部位で分泌する。脂分を含んでべとべとして、スパイスのクミンのような独特な臭いがする。

 ビジネスや競技スポーツなど強いストレスがかかる場面では、「自分で発汗をコントロールするのは難しいが、正しいケアをすれば臭いを防ぐことができます」。

 アポクリン汗は、せっけんでさっと洗うだけでは落とせない。ガーゼタオルに泡立てたせっけんを付けて、10~20回こすり、汚れた皮脂を繊維で絡めて取るのがポイント。「脇は皮膚が薄くセンシティブな部位です。力を入れ過ぎるとすぐに荒れてしまうので、優しく洗うようにしましょう」と下方院長。

 使用するタオルは白が好ましい。汚れが一目で分かるので、効果を実感しやすいという。

▽制汗剤を上手に活用

 脇の汗の臭いが気になる人は起床後、シャワーを浴び、脇の皮脂や汗を柔らかいタオルで洗うと、日中の臭いを抑えられる。

 自分のタイミングに合わせて、小まめに塗れる制汗剤の使用も有効だ。「ストレス性のべたつく汗には、スプレータイプよりも、気になる部位にじか塗りできるクリームやスティックタイプが適しています」。細菌や雑菌の増殖を抑え、汗の量を抑える働きのあるミョウバンを配合した製品もある。

 また、30代半ば以降の男性に出やすい加齢臭は、ストレスが臭いの一因になることもある。耳の後ろや首回りはもともと脂が出やすく、ストレスがかかると量が増える。

 枕カバーが臭う、黄ばむのは加齢臭のサインだ。「加齢臭は古い油のような臭いが特徴。古い皮脂が残っていると臭いがより強くなるため、忘れずに洗いましょう。セルフケアをしても臭いが気になるときは一人で悩まず、皮膚科専門医に相談してください」と下方院長は話す。(メディカルトリビューン=時事)

   ◇   ◇

 渋谷スクランブル皮膚科の所在地 〒150―0041 東京都渋谷区神南1の23の13 丸大ビル7階 電話03(6712)7375

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