VRでの飛行体験で高所恐怖軽減
仮想現実(VR)で飛行する疑似体験をした人は、そうでない人よりも高所で抱く恐怖が軽減したことが分かったと、国立情報通信研究機構の研究グループが発表した。
研究グループは、高所恐怖症傾向のある参加者を、VR飛行グループと対照グループに分け、地上300メートルの板の上を歩くVR課題を2回実施。飛行グループは2回目の課題前に低空のVR空間を7分間自由に飛行し、対照グループはその映像を視聴してもらった。実験は2度行い、計159人が参加した。
分析の結果、「生理的恐怖反応」と「主観的恐怖スコア」の両指標で、飛行グループの方が2回目の数値の大幅な低下が見られ、「自らの飛行体験が高所恐怖反応の軽減に寄与した」(研究グループ)と考えられた。
また、飛行グループの中でも「自分は落下しても飛べるので危険ではない」と強く感じた人ほど恐怖反応の低下が顕著で、研究グループは「『自分の行動でより安全な状態に移行可能』と予測できることが恐怖の軽減につながる可能性がある」としている。(メディカルトリビューン=時事)









