16歳未満で発症―若年性特発性関節炎
関節リウマチは大人の病気と思われがちだが、子どもにも同様の病気がある。16歳未満で発症する小児リウマチ疾患の中で最も多い「若年性特発性関節炎(JIA)」について、日本小児リウマチ学会の宮前多佳子理事長(東京女子医科大病院膠原=こうげん=病リウマチ内科准教授)に聞いた。
▽腫れや熱感に注意
JIAは国の指定難病で、発症率は小児1万人当たり1人。原因は不明だが、「遺伝的な要因や環境要因などが関与していると考えられます」と宮前理事長は説明する。
病型は「全身型」と「関節型」に分けられる。全身型は、1カ所以上の関節炎に加え、2週間以上続く発熱などが特徴で、日本では患者の3分の1程度を占める。関節型はさらに、発症から6カ月以内に関節炎が1~4カ所なら「少関節炎(型)」、5カ所以上なら「多関節炎(型)」に分類される。
「全身型は男女差がなく、年齢層も幅広い。一方、関節型は女児にやや多く、少関節炎(型)は未就学児に多く発症します」
関節炎は関節の腫れや痛みを指し、全身型では高熱や発疹が見られることもある。関節型では指や膝、手首、肩などに症状が出て、朝方にこわばりを伴う場合がある。
「小さい子は痛みをうまく訴えにくいですが、腫れや熱感は保護者が気付きやすい症状です。重症化すると関節が動かしにくくなり、ハイハイに戻ったり、歩き方が不自然になったりします」
▽専門医の受診を
異変に気付いたら、小児科か整形外科を受診する。ただし小児リウマチ専門医は地域によって不足している。「小児リウマチ学会では地域差の是正に取り組んでいます」。近隣の専門医は日本小児リウマチ学会公式サイトの「診療支援マップ」で検索できる。
治療は関節リウマチと同様に進歩しており、「従来の薬で効果が乏しい場合は、生物学的製剤を使うケースがあります」。昨年からは、特定の酵素の働きを抑えるJAK(ジャック)阻害薬も保険適用となり、日本リウマチ学会で安全性の検証が進められている。
「子どもにも関節炎があることを広く知ってほしい。お子さんに症状があれば、まず小児科を受診しましょう。まれに白血病に伴う関節痛の可能性もありますが、JIAを念頭に置いて早めに受診してほしいです」と、宮前理事長は呼び掛けている。(メディカルトリビューン=時事)









