ひと口を少なめに、よくかんで―お薦めの食事の仕方
藤田医科大(愛知県豊明市)医学部臨床栄養学講座の飯塚勝美教授らのグループは、同じカロリーなら片手で食べられるものより、箸を使う食事の方が食事時間が長く、そしゃく回数も多いことを明らかにした。肥満が気になる人や栄養不良の人にも役に立つデータだ。
▽ゆっくり食べるには
肥満の人に対して、医療現場では「食事はよくかんで、ゆっくり食べましょう」という指導がよく行われる。そしゃくは、食べたものをかみつぶして表面積を広げる意味があり、消化の最初の重要な段階。よくかむと早めに満腹になり、食べ過ぎを防ぐという効果もある。
しかし、「どうすればゆっくり食べられるのか、実ははっきりしていません」と飯塚教授。
そこで、同じカロリーにそろえたピザとハンバーグ弁当(ご飯、ハンバーグ、ブロッコリー)を41人(男性18人、女性23人)のボランティアに食べてもらい、食事時間やかむ回数などを調べた。弁当については、野菜を食べる順番による食事時間への影響を検討するため、ブロッコリーを最初に食べる日、最後に食べる日を設けた。
▽頬張らずに
その結果、弁当はピザよりも食べ終わるまでに時間がかかった。ピザと比べると、野菜を最初に食べた場合は平均182秒、最後に食べた場合は同216秒それぞれ長く、いずれも統計学的に有意だった。野菜を食べる順序による時間の違い、かむ回数に意味のある差はなかった。
飯塚教授は「ピザのようなファストフードは、片手で手軽に食べられます。ただ、ひと口に含む量が多く、よくかまずに飲み込みがち。そのような食事の形態や習慣は肥満につながりやすい。見方を変えれば、肥満の人は早食いしやすいものを選ぶ頻度が高いと言えます」と説明。弁当のように料理が個々に盛り付けられた食事を、ひと口の量を少なめに、よくかんで食べるのがよいという。
この考え方は、痩せた若い女性や高齢者など、食べるとすぐに満腹になってしまい、十分に栄養が取れない人にも応用できる。「サンドイッチやまぜご飯のおにぎりのように、箸を使わずに食べ切れる形態なら、短い時間で効率よく栄養を取ることができるでしょう」(メディカルトリビューン=時事)
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