胸腔鏡下手術で回復良好―食道がんの新たな標準治療に
胸に小さな穴を開けカメラと器具を入れて行う「胸腔鏡下手術」の生存率は開胸手術に劣らず、呼吸機能の低下も抑えられる可能性が示されたと、国立がん研究センターなどの研究グループが発表した。
研究グループは、2015~22年に全国31施設で臨床試験に登録した切除可能な食道がん患者300人を対象に、標準治療である開胸手術と胸腔鏡下手術を受ける人に分け、治療成績を分析した。
その結果、3年後の生存率は胸腔鏡下手術を受けた人で82.0%、開胸手術では70.9%だった。がんの再発なく過ごせた人の割合も胸腔鏡下手術の方が高かった。さらに、術後3カ月時点で呼吸機能が落ちていた人の割合は開胸手術の12.5%に比べ、胸腔鏡下手術は9.7%に抑えられていた。
研究グループは「体への負担が少ない胸腔鏡下手術は、食道がんの新しい標準治療の選択肢となり得る」と述べている。(メディカルトリビューン=時事)










