患者の一部に合併―乾癬性関節炎

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 皮膚の病気である乾癬(かんせん)患者の一部は、手足や脊椎などの関節に炎症が起きる「乾癬性関節炎」を合併する。帝京大医学部付属病院(東京都板橋区)皮膚科の多田弥生主任教授に話を聞いた。

▽約15%に合併

 乾癬は、皮膚が赤く腫れ上がる発疹と、角質層が白いかさぶたのようになる鱗屑(りんせつ)を伴うのが特徴。頭皮を含む全身の皮膚や爪などに発症する。

 「10~70代までの幅広い年代に発症します。日本では、2対1で男性に多く見られます。病名から感染症と勘違いされがちですが、人にうつることはありません」と多田主任教授。皮疹が目立つ皮膚疾患であり、鱗屑がふけのように見えたりするため、「人目を気にして生活の質が下がりやすい病気の一つです」。

 多田主任教授によると、乾癬患者の15%程度が発症から10年前後に関節炎を合併するケースが多いという。「肥満や喫煙により、乾癬性関節炎の合併リスクは高まります。メタボリックシンドローム、つまり、糖尿病、脂質異常症、高血圧なども合併しやすいので要注意です」

 乾癬性関節炎患者の8割は乾癬の発症後に関節炎を合併するが、両方を同時に発症する患者や関節炎が皮疹に先行する患者がそれぞれ1割ずついるという。

▽違和感あればすぐ相談

 関節リウマチ(RA)と混同されやすいが、乾癬性関節炎は体の左右非対称に発症し、手や足の指などの小さい関節に炎症が表れやすいのが大きな違い。加えて、アキレス腱(けん)など筋肉と骨をつなぐ「腱」が骨に付着する部分に炎症を起こす「腱付着部炎」も特徴的な症状だ。

 乾癬性関節炎の治療はRAと同様に進歩を遂げている。そのため早期発見、早期診断が重要だ。

 「乾癬性関節炎の痛みは、関節を動かすと和らぐケースが多く見られます。年のせいなどと決めつけず、関節に痛みや違和感を覚えたら、すぐに乾癬の主治医にご相談ください」。関節に痛みがあっても、必ずしも関節炎とは限らないという。

 「関節炎の合併を防ぐためにも、まずは適正体重を目指すなど食事や運動による健康的な生活習慣を心掛けましょう。また、診察室での医療者とのやりとりだけではカバーし切れない情報も多いので、全国各地で活動されている患者会の公式サイトをのぞいて、興味があれば参加してみるのもお勧めです。私も含め、多くの専門医が活動を支援しています。乾癬や乾癬性関節炎について正しく知ることから始めましょう」と、多田主任教授は呼び掛けている。(メディカルトリビューン=時事)

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 帝京大医学部付属病院の所在地 〒173―8606 東京都板橋区加賀2の11の1 電話03(3964)1211(代)

 

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