新薬で内視鏡の負担軽く―大腸がん検診の精密検査

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 検便で陽性となり、大腸内視鏡検査の案内が届いたが、「つらそうだから」と放置していないだろうか。北里大病院(相模原市)消化器内科の池原久朝准教授は「機器や挿入技術、検査前の処置は苦痛などが和らぐよう改良されています。ためらわず、早めに受けてください」と呼び掛ける。

▽検便で陽性なら

 大腸がんは、初期には症状がないが、ごくわずかに出血することがある。そこで、便への血液の混入を調べる便潜血検査が自治体や職場の検診で行われている。がんの疑いがあれば通常、精密検査として大腸内視鏡検査に進む。がんを早期に発見すれば、体に負担の小さい方法で切除でき、良好な経過が期待できる。

 しかし、精密検査が必要でも約3割の人は受けていない。▽症状がない▽忙しい▽過去に受けたが、出血は痔(じ)によるもので、がんではなかった▽経験者から「苦しい」「痛い」という話を聞いた―などが理由だ。

 頻度は極めてまれだが、大腸内視鏡検査にリスクはある。検査前に下剤と数リットルの水で腸内を空っぽにする処置の副作用や、内視鏡自体によって、大腸の粘膜が破けてしまう事故である。

 ただし、現在こうした苦痛や事故のリスクを減らす対策は進んでいる。下剤は服用量や味の面で飲みやすくなっている。内視鏡については、「現在、広く使われているのは直径11~12ミリ程度のもので、以前より細くて挿入しやすく、腸が破けるリスクは低い」と池原准教授。高齢者ら受診者の年齢や体形なども考慮して検査が行われる。

▽眠った状態で実施も

 検査時に鎮静剤と鎮痛剤を使う場合もある。「ぼんやりしているか、眠った状態で検査を受けられます」

 従来の鎮静剤は、検査終了後も効き目が続くため、少なくとも1時間は院内で休む必要があった。2025年6月から使用可能となった、新薬レミマゾラムは作用時間が短い。

 「検査終了後、早ければ2~3分で歩けるようになり、30分程度様子を見て帰宅できます。自動車の運転が可能になるまでの時間も、従来の薬より短いと期待されます」と池原准教授。新薬の使用は、一定の要件を満たす医療機関に限られるが、精密検査のハードルを下げるメリットは大きいと考えている。(メディカルトリビューン=時事)

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 北里大病院の所在地 〒252―0375 相模原市南区北里1の15の1 電話042(778)8111

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