3人に1人死亡―死亡率改善も―敗血症性ショック

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 感染症をきっかけに、全身の臓器が障害される敗血症。患者の中でより重篤なのが、「敗血症性ショック」だ。千葉大大学院医学研究院(千葉市)救急集中治療医学の中田孝明教授らは、11年間の入院データを解析。その結果、敗血症性ショックの死亡率は改善傾向にはあるものの、依然として高いことが分かった。

▽感染に対する反応が過剰に

 敗血症は細菌、ウイルスなどの感染に対する体の反応が過剰となった結果、全身の組織や臓器が障害される。中でも、敗血症性ショックは、敗血症に重度の循環不全(血液が全身に十分回らない状態)が加わり、血圧が著しく低下し、血圧を上げる薬が必要となる段階だ。よくある病原体による感染症や、軽度の感染症が引き金になることも多いという。

 中田教授らが2021年に実施した敗血症の調査によると、患者数は10年の約11万人から17年に約36万人に増加。年間死亡者数も2.3倍の約6万人だった。

 「治療の進歩などで、死亡率は10年の約25%から17年には約18%に低下する傾向が見られましたが、なお5~6人に1人が亡くなっていました」

▽増加する敗血症性ショック

 敗血症性ショックに的を絞った調査は、世界でもほとんど行われていない。そこで中田教授らは、10~20年までの11年間の実態調査を行った。

 この間の日本で診療された約8200万件の入院データを解析したところ、敗血症患者は約442万人で、うち約65万人(15%)が敗血症性ショックと診断された。入院患者全体に占める敗血症性ショックの割合は、10年の0.64%から20年には0.83%に増加。主に高齢化の影響と推測される。

 敗血症性ショックによる死亡者数は、入院患者1000人当たり2.8人から2.4人と減少。院内死亡率も10年の46.7%から年々低下し、20年に33.2%となったが、依然3人に1人が亡くなっていることが分かった。

 中田教授は「敗血症と早く診断し、早期に治療することが重要です。風邪のような症状に加え、全身の震え、強い寒け、意識がもうろうとするなど、いつもと違うと感じたら、すぐ救急車を呼んでください」と呼び掛ける。(メディカルトリビューン=時事)

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 千葉大大学院医学研究院の所在地 〒260―0856 千葉市中央区亥鼻1の8の1 電話043(226)2501

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