化膿性汗腺炎―繰り返す痛いおでき

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 脇の下やお尻などに、赤く腫れた痛いおできが繰り返しできる化膿(かのう)性汗腺炎。慢性の炎症性皮膚疾患で、受診をためらううちに悪化することも。名古屋市立大付属東部医療センター(名古屋市千種区)皮膚科の岩井敦子准教授は「半年に2回以上おできができ、痛みやうみに悩まされる場合は皮膚科受診を」と呼び掛ける。

▽慢性炎症でがん化も

 発症は20~40代に多く、肥満や喫煙で悪化しやすい。毛穴の炎症によっておできが数カ所に出現。脇の下や太ももの付け根、臀部(でんぶ)、乳房下や乳房間、肛門、性器周囲など、肌や衣服がすれる部分にできやすい。

 「毛穴にうみがたまり、初期は赤く膨らんだおできができます。進行すると皮膚の下にうみが広がり、破れて複数の病変がつながり拡大します。炎症を繰り返すと変色やひきつれ(瘢痕=はんこん)が残ります」と岩井准教授。

 痛みやうみによる臭い、かゆみを伴い、生活に支障が出る。「羞恥心から受診が遅れ、病状が進んでから来院する患者も少なくありません。認知度が低いため、感染症と誤解されることもあります」

 放置しても自然治癒は望めない。「症状が進行すると、特に臀部では悪性度の高い皮膚がんが発生する可能性があり、早期受診が重要です」

▽生物学的製剤が有効

 治療は〔1〕抗生物質の内服、外用などの対症療法〔2〕外科的処置〔3〕生物学的製剤―だ。

 「生物学的製剤によって進行を抑える治療が可能になりました」。生物学的製剤は2~4週おきに皮下注射する。医療費が高額になる場合は、高額療養費制度で自己負担額を軽減できることがあるので、加入している健康保険組合などに確認するとよい。

 治療効果を高めるにはスキンケアと生活習慣の改善も欠かせない。「再発しやすいため禁煙と適正体重の維持が重要です。毎日シャワーを浴び、せっけんで洗浄して細菌の繁殖を抑えます。衣類は摩擦や密着を避け、ゆったりとした服を選んでください」

 「生物学的製剤は瘢痕には効果がないため、病変が広がる前の早期使用を勧めます」と岩井准教授は助言している。(メディカルトリビューン=時事)

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 名古屋市立大付属東部医療センターの所在地 〒464―8547 名古屋市千種区若水1の2の23 電話052(721)7171

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