発酵性食物繊維で肌トラブル解消―腸内環境と皮膚の健康

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 腸と皮膚は互いに情報を交換し、影響を与え合っていることが、近年の研究で分かった。腸と皮膚の関係について、国立消化器・内視鏡クリニック(東京都国立市)の吉汲祐加子院長は「腸内環境が整えば、肌トラブルも減ります」と話す。

▽腸内フローラの乱れが原因

 人間の腸内には多種多様な細菌が生息し、約1000種100兆個にもなる。その集合体がお花畑に似ていることから、腸内フローラ(腸内細菌叢=そう=)と呼ばれる。「腸内細菌には、体に良い働きをする善玉菌、悪い働きをする悪玉菌、どちらにも属さない日和見菌があります。互いにバランスを取り合って腸内環境を整えています」と吉汲院長。

 ストレスや食生活の乱れ、加齢などで腸内細菌叢が乱れると便秘になりやすくなり、長く続くと大腸内の悪玉菌が増えてアンモニアなどの有害物質を発生させる。さらに、有害物質が腸から血液に吸収されて全身を巡ると、脳や心臓などの臓器に悪影響を及ぼすとされる。

 「有害物質が皮膚に届くと、古い角質が剥がれて新しい細胞に生まれ変わるのを阻害し、肌荒れやニキビなどの原因になります。皮膚の水分保持機能も低下し、肌が乾燥しやすくなります」

 皮膚が乾燥すると、肌の健康を守るバリアー機能も低下するため、異物やアレルゲン(アレルギーの原因物質)が侵入しやすくなり、かゆみや炎症を引き起こす。

▽発酵性食物繊維で整える

 「便秘の解消には、発酵性食物繊維の摂取が重要」と吉汲院長は話す。発酵性食物繊維は、腸内細菌の餌になるもので、これが腸内で発酵して「短鎖脂肪酸」が生まれる。

 短鎖脂肪酸は腸管の働きを促したり、腸管のバリアー機能を高めたりする。皮膚の水分保持や切り傷を治すタンパク質(アクアポリン3)を増やし、皮膚の乾燥予防や改善も見込まれる。アクアポリン3は、腸内では水を運ぶ役割を担い、下痢や便秘の調整を行っている。

 発酵性食物繊維を含む食物について、吉汲院長は「小麦ブラン(ふすま)のシリアル、玄米、そば、ライ麦、全粒粉などの穀物に多く含まれます」と話す。野菜や果物ではゴボウ、らっきょう、バナナ、栗、豆類では大豆、小豆に比較的多く含まれるという。「穀物は主食として毎日食べるものなので、お薦めです。1日5グラムを目標に摂取してください」とアドバイスする。(メディカルトリビューン=時事)

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 国立消化器・内視鏡クリニックの所在地 〒186―0004 東京都国立市中1の20の26 電話042(505)8623

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