女性の便秘を改善か―高カカオチョコ、腸内環境整える

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 カカオ成分の多い高カカオチョコレートが、女性の便秘を改善することが分かった。帝京大理工学部総合理工学科(宇都宮市)環境バイオテクノロジーコースの古賀仁一郎教授と明治(東京都中央区)との共同研究によるもの。古賀教授は「高カカオチョコに含まれるカカオプロテイン(消化されにくいタンパク質)が腸内環境を良くして、腸の運動が活発化したと考えられる」と説明する。

▽排便回数2倍近くに

 便秘に悩むのは女性や高齢者が多い。便秘は排便時のいきみ、残便感、おなかが張るなどのつらい症状があるだけでなく、長期間放置すると心臓病、脳血管障害の発症や死亡のリスク、さらに大腸がんのリスクを高めるとのデータもある。

 便秘の予防、改善には運動習慣と食事の工夫が重要だ。「腸内環境を良くする、食物繊維の豊富な食品の摂取が望まれます。チョコもその一つ」。

 今回、古賀教授らは、排便回数が週平均4回以下で便秘傾向と考えられる20~49歳の女性40人を対象に、カカオプロテインを多く含む高カカオチョコ(カカオ成分72%)の摂取による便通への影響を調査。高カカオチョコ1日25グラム(市販品の個包装5個)を2週間食べてもらい、排便回数、排便量、腸内環境の変化を、カカオプロテインを含まないホワイトチョコを食べた場合と比較した。

 分析の結果、高カカオチョコを食べた場合の排便回数は、摂取前後で週平均2.8回から4.9回へと増加。ホワイトチョコ摂取後と比べても明らかに多かった。排便量についても同様の結果だった。

▽腸内の善玉菌が増加

 「高カカオチョコ摂取者の腸内環境では、善玉菌の一つである酪酸(らくさん)産生菌が増加しました。また、腸内環境の健全さの指標となる腸内細菌の多様性も改善しました」

 高カカオチョコは、通常のチョコよりも少量で多くのカカオプロテインを取れ、生活習慣病の予防効果が期待されるポリフェノールも豊富だ。「一度に食べ過ぎるのはよくないですが、高カカオチョコを長く食べて、健康効果を体感してください」と古賀教授は呼び掛ける。(メディカルトリビューン=時事)

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 帝京大理工学部総合理工学科の所在地 〒320―8551 宇都宮市豊郷台1の1 電話028(627)7111(代表)

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