ぎっくり腰の原因?―仙腸関節障害

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 骨盤の中央にある仙骨と、その左右にある腸骨をつなぐ「仙腸関節」。この関節がずれたりねじれたりすることで痛みやしびれが生じるのが仙腸関節障害だ。ぎっくり腰などの急性腰痛の主な原因の一つと考えられている。JCHO仙台病院(仙台市)国際仙腸関節研究所所長で、日本仙腸関節研究会の村上栄一代表幹事に話を聞いた。

▽長い座位と短い歩行時間

 「仙腸関節は骨盤の後ろ側の左右2カ所にあり、長さ5~6センチ程度のブーメラン状の小さな関節です。周囲の靱帯(じんたい)によって強固に連結され、わずか数ミリの動きで上半身の体重を支え、下半身からの衝撃を吸収します。いわば、建物の免震装置のような存在です」と村上代表幹事は話す。

 仙腸関節障害による痛みは、仙腸関節を中心に、臀部(でんぶ)やそけい部、下肢に表れることが多いという。

 「現代の生活様式では、椅子に座る時間が長くなる一方で、骨盤をしっかり動かす歩行の時間が短くなっています。これが関節への負荷やゆがみを招き、仙腸関節障害を引き起こしている可能性があります」

 仙台病院では、救急搬送された腰痛患者の原因として最も多かったのが骨粗しょう症による圧迫骨折で、次いで仙腸関節障害が多く、腰椎椎間板ヘルニアを上回ったという。

▽自分で「診断」可能

 仙腸関節は小さく動きもわずかなため、レントゲンやMRIなどの画像検査では異常が見つかりにくい。腰痛やしびれが日常生活に支障を来す場合は、早めの受診が勧められる。治療法にはブロック注射や骨盤ベルトの装着などがある。

 痛みの部位を医師に伝える際には、村上代表幹事らが考案した「ワンフィンガーテスト」が役立つ。人さし指で痛む箇所を指し示すだけの簡単な方法だ。尾骨の斜め上辺りに痛みを感じる場合は、仙腸関節障害の可能性が高い。「自分でも『診断』できますし、医師に伝えるときにも役立ちます」

 日本仙腸関節研究会では、医師や研究者による発表の場を毎年設けており、治療を受けた患者も登場し、一般の人も聴講や意見交換ができる。「患者さんの声を直接聞くことが、診療や研究を進める上でとても大切です」と村上代表幹事は語る。(メディカルトリビューン=時事)

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 JCHO仙台病院の所在地 〒981―3281 仙台市泉区紫山2の1の1 電話022(378)9111(代表)

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