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原因は加齢と思い込まず―心臓弁膜症に潜むサイン

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 心臓は1日に約10万回拍動し、全身に血液を送り出している。その血流を一定方向に保つために重要なのが、四つの心臓弁だ。

 心臓弁膜症は、弁が硬くなったり、閉じきらなくなったりすることで血流が乱れ、心臓に負担がかかる病気。琉球大病院(沖縄県宜野湾市)第三内科の谷道人医師は「高齢化に伴い患者が増えています。特に大動脈弁や僧帽弁(左心房から左心室の間を隔てる弁)の異常が多い」と話す。

▽見逃しがちな症状

 心臓弁膜症の代表的な異常には、弁が硬く狭くなる狭窄(きょうさく)や、閉じきらずに血液が逆流する閉鎖不全があり、「大動脈弁狭窄症」「僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症」「三尖(さんせん)弁閉鎖不全症」などがある。

 初期には、疲れやすさや息切れなどの軽い症状しか見られず、加齢や運動不足のせいと考えて放置されることが多い。進行すると、胸の圧迫感、動悸(どうき)、むくみ、夜間の呼吸困難などが表れ、心不全や不整脈を引き起こす危険性が高まる。

 「症状が出た時点で、既に進行していることもあります。定期的に心音聴診と胸部エックス線で状態を確認後、心エコー検査で詳しく調べることで、早期発見、早期治療が可能になります」と谷医師は語る。

▽治療と生活守る工夫

 治療方法は、症状の進行度や弁の損傷の程度によって異なる。初期段階では、利尿薬や血管拡張薬によって心臓への負担を軽減する薬物療法が中心だ。重症化した場合は外科的な治療が必要となる。

 近年は、手術時に胸を大きく開かずに行うカテーテル治療(TAVIなど)が普及しており、高齢者や体力に不安のある患者でも治療を受けやすくなっている。「弁膜症は放置すれば心不全につながりますが、今は体に負担の少ない治療で生活の質を保つことが可能です」

 治療後は、心臓への負担を減らすための生活管理が欠かせない。塩分を控えた食事、無理のない運動、十分な睡眠が基本だ。さらに、「感染症によっては弁に炎症が起きることもあるため、歯科治療や風邪の際には医師への相談が望ましいです」と谷医師。治療して終わりではなく、「日々の自己管理が再発予防のために重要です」とアドバイスする。(メディカルトリビューン=時事)

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 琉球大病院の所在地 〒901―2725 沖縄県宜野湾市喜友名1076 電話098(894)1301

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