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寒い季節も注意―高齢者の脱水症

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 脱水症は夏場の健康リスクとして認識されがちだが、冬から春の寒い季節も注意が必要だ。水分摂取習慣と脳梗塞、認知症、老化などに関する研究を行う京都光華大(京都市)健康科学部の西川智文教授は「特に高齢者は冬場も脱水対策が不可欠です」と警鐘を鳴らす。

▽呼吸からも水分喪失

 冬季に起こる脱水の原因の一つが寒さと空気の乾燥だ。気温が低く空気が乾燥した環境では、呼吸をするだけでも体内の水分が失われる。さらに、暖房器具の使用が乾燥に拍車をかける。寒さでトイレが近くなり、尿量が増加する傾向も。

 西川教授らの研究によると、寒さで喉の渇きを感じにくい冬は、夏に比べて水分摂取量が1日平均約300ミリリットル減るという。「摂取する水分よりも排出する水分量が多くなると、『隠れ脱水』が起こりやすくなります」

 特に身体機能が低下した高齢者は、喉の渇きや体の不調に気付きにくい。トイレの回数を減らそうと水分摂取を控える人も。喉の渇き、尿量の減少、頭痛、皮膚の乾燥、唇の荒れ、体重減少といった一般的な脱水症状が表れた時には、既に脱水が進行している可能性が高い。「高齢者の脱水症は重症化しやすい傾向があります。特に、認知症の方は自ら水分補給をしないことも多いため、2~3時間ごとに飲水を促すなど、周囲のサポートが不可欠です」

▽小まめな水分補給を

 西川教授らが行った研究では、健康な65歳以上の23.6%に冬季の脱水傾向が見られた。冬の脱水予防策として西川教授が推奨するのが、喉が渇いていなくても少量の水分を小まめに摂取する「ちびちび飲み」だ。

 高齢者は体内の水分などを調整する機能も低下するため、一度に大量の水分を摂取すると、血液中の塩分濃度が下がり過ぎて体調不良を起こす「水中毒」を発症するリスクがある。

 「意識すべきは一回に飲む量よりも回数。水を基本に、好みの飲料で構わないので飲む回数を普段より少し増やすよう心掛けましょう。まずは体の中に水分を取り入れる習慣づくりが重要です」

 「冬季の水分補給の重要性を知り、体内に水分をため込みやすい『ちびちび飲み』を取り入れましょう。周囲の『お水飲んだ?』という声掛けや見守りも予防につながります」と西川教授は助言する。

 なお、慢性疾患などで水分や電解質の制限が必要な人は、主治医と相談の上で適した水分補給を実践したい。(メディカルトリビューン=時事)

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 京都光華大の所在地 〒615―0882 京都市右京区西京極葛野町38 電話075(312)1899(入学・広報センター広報担当)

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