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大人がかかることも―リンゴ病

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 「リンゴ病」とも呼ばれる伝染性紅斑は、子どもに多い発疹性の感染症として知られている。だが、大人がかかることもあり、発疹より先に関節の痛みやだるさが目立つなど、子どもとは異なる経過を示す場合がある。

 症状が出ないまま感染しているケースもあるため、家庭や職場で広がりやすい点も注意したい。ふくろうクリニック(埼玉県草加市)の丸山潤医師は「特効薬や有効なワクチンがない感染症だからこそ、流行期は手洗いなど基本的な対策が重要になります」と話す。

▽子どもとの違い

 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症で、幼児から学童期の子どもに多く見られる。冬から初夏にかけて流行しやすく、感染してから症状が出るまでには時間がかかることから、気付かないうちに周囲へ広がっているケースもある。「飛沫(ひまつ)感染や接触感染が多く、学校や保育園などで集団感染する場合もあります」

 子どもの場合は、微熱やかぜ症状のあとに両頬が赤くなる発疹が出て、腕や脚、体にも網目状の発疹が広がるのが典型的だ。発疹は、数日から1週間ほどで落ち着くことが多いが、日光や入浴、運動などをきっかけに赤みが強まることもある。

 一方、大人では発疹の見た目がはっきりしないまま、だるさや痛みが続いて受診することも。「手首や指、膝の関節痛などといったリウマチのような症状が目立つことがある。体調不良が長引くように感じることがあります」

▽妊婦は特に注意

 妊婦が感染した場合は胎盤を通じて胎児に感染し、貧血が進んで胎児水腫と呼ばれるむくみを起こすことがある。時として流産や死産のリスクにつながる場合もあるため、「感染が疑われる場合は産婦人科を受診し、必要に応じて抗体検査や超音波検査などで母体と胎児の状態を確認することが重要です」。

 伝染性紅斑には特効薬や有効なワクチンがなく、治療は症状を和らげる対症療法が中心となる。発熱や痛みがあれば解熱鎮痛薬を使い、かゆみが強い場合は保湿や外用薬で対応する。

 感染予防の基本は手洗いとせきエチケットで、タオルや食器の共用を避けるなど家庭内での接触機会を減らす工夫も効果的だ。丸山医師は「風邪やインフルエンザと同じように、基本的な感染対策を徹底することが大事です」と指摘する。(メディカルトリビューン=時事)

   ◇   ◇

 ふくろうクリニックの所在地 〒340―0053 埼玉県草加市旭町6―4―11 電話番号048(999)5809

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