カナダ予防医学特別委員会は、乳がんリスクが平均的な40～49歳の女性に対する定期的なマンモグラフィー（乳房のレントゲン撮影）検診は過剰診断による不必要な生検（患部の一部を切り取って顕微鏡などで調べる検査）を招くなど、利益より不利益の方が大きく、実施すべきでないとする勧告を、カナダ医学誌「CMAJ」（2011; 183: 1991-2001）に発表した。さらに、乳がんリスクが平均的なすべての年齢の女性について、定期的な自己検診および触診は行うべきでないとしている。