かかと荒れは空気が乾燥する秋冬だけでなく、猛暑の時季も注意したい。素足にサンダルをはくことも多く、室内外の温度差によるかかとの乾燥や血行不良、水虫の危険性もある。悪化する前に実践したいフットケアやセルフチェック法について、野村皮膚科医院(横浜市)の野村有子院長に聞いた。 ▽温度差で乾燥が加速 全体重を支えるかかとは、他の部位に比べて角質層が厚い。乾燥しやすいのは、足の裏に皮脂を分泌する皮脂腺がないため。炎天下の屋外から冷房の効いた室内に入ると、急な温度差でさらに乾燥が進む。 一方、足の裏は汗をかきやすい。暑い時季は汗で皮膚がふやけて水膨れができ、皮がむけ、たまった角質が剥がれやすくなる。 「素足でフローリングを歩くと水分はさらに奪われます。外出時もサンダルやサイズの合わない靴で皮膚が擦れると、角質は一層厚く硬くなり、ガサガサやひび割れを起こします」 荒れた足は水虫に感染しやすくなる。足がぬれたときや、プールや温泉などではだしになったときは、帰宅後すぐに足を洗えば感染を予防できる。 水虫はカビの一種である白癬(はくせん)菌で起きる感染症。かかと荒れと症状が似ているが、「自己判断で市販薬を塗ると、かえって悪化する場合があります。足の皮むけや水膨れが治りにくい場合は皮膚科を受診して、正確な診断を受けましょう」 ▽症状に合った保湿を 常に体重の負荷がかかるかかとは、いったんトラブルが起きると治りにくい。「出血を伴うほどの深いひび割れは、改善に約1カ月かかることもあります」 野村院長が推奨するのが、携帯のカメラで自分のかかとを撮影する「フットセルフィー」。画像を拡大すれば、荒れ具合を簡単にチェックできる。荒れていたら、保湿クリームでセルフケアを始めたい。 「冷房による冷えが気になる人は、血行促進作用もあるビタミンE配合タイプをマッサージしながら塗ると効果的です。尿素配合タイプは深く割れた傷には染みるので、控えた方がいいでしょう」 また、普段はシルクや綿素材の靴下を履いて乾燥を予防し、軽石の使用は2週間に1回を目安に、角質を取り過ぎないことがポイント。「優しい洗浄と保湿で、かかとを乾燥から守ってください」と野村院長は助言する。(メディカルトリビューン=時事) ◇ ◇ 野村皮膚科医院の所在地 〒221―0825 横浜市神奈川区反町4の27の14チャリオタワー2階 電話045(328)1377