去たん薬で精神安定か―パーキンソン病に伴う認知症

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 たんを出しやすくする薬「アンブロキソール」が、パーキンソン病患者が併発した認知症の精神症状改善に有効である可能性が示されたと、カナダの研究グループが発表した。

 パーキンソン病患者の中には、酵素の一種が正常に働かず、脳細胞に老廃物が蓄積して認知機能に影響を及ぼすケースがある。一方、アンブロキソールはこの酵素の活性を助ける働きもある。

 研究グループは、パーキンソン病の発症後、1年以上経過してから認知機能が低下し始める軽度~中等度の認知症を併発した50歳以上の患者55人を、〔1〕アンブロキソールを服用〔2〕偽薬を服用―の2グループに分けて1年間追跡し、安全性や有効性を調べた。

 その結果、アンブロキソールの使用を原因とした重い副作用は見られなかった。〔2〕では、パーキンソン病に伴う認知症で生じやすい妄想や幻覚、うつ、不安などの精神症状の悪化が見られたが、〔1〕は安定していた。一方、認知機能に対してはアンブロキソールによる明確な改善効果は見られなかった。(メディカルトリビューン=時事)

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