突然、腰に電気が走るような激痛が起こり、身動きが取れなくなるぎっくり腰。季節の変わり目など、体調が不安定な時期に発症しやすいとされる。再発しやすいため、日ごろから予防を心掛けることが重要だ。東京腰痛クリニック(東京都中央区)の三浦恭志院長に聞いた。 ▽まず冷やす 背骨(脊椎)は椎骨(ついこつ)と呼ばれる骨が連なってできており、腰椎は腰の部分にある五つの椎骨から成る。重い物を持ち上げたり、急に体をひねったり、不自然な姿勢でせきやくしゃみをしたりすることで、腰の筋肉や靱帯(じんたい)、関節、椎間板などが損傷し、痛みが生じる。 発症したら、まず患部を冷やして安静にし、症状が落ち着いたら温めると改善することが多い。ただし、冷やしたり温めたりするタイミングの判断は難しいため、「気になる場合は整形外科や脊椎専門の医療機関を受診してください」と三浦院長は勧める。 診断はX線やCT、MRIなどの画像検査で行うが、原因が特定できない場合も多い。治療は、消炎鎮痛薬の内服や湿布、神経ブロック注射、コルセットの使用などで痛みを和らげる。症状が落ち着いた後は、筋力の回復や再発予防のためのリハビリテーションが有効だ。 「腰痛は安静よりも、痛みが我慢できる範囲で活動的に過ごす方がよいとされています」 ▽姿勢を整える ぎっくり腰は多くの場合、1~2週間で改善するが、症状が長引く場合は専門的な診断が必要だ。「再発を繰り返す場合は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄(きょうさく)症、がんの転移、内臓疾患などが隠れている可能性もあります。下肢のしびれ、発熱、排尿障害などがある場合は、早めの受診をお勧めします」 予防には、背筋をまっすぐ保つ姿勢が大切。前かがみや中腰の姿勢は背骨に負担をかけるため注意が必要だ。 「壁を背にして立ち、後頭部、肩甲骨、お尻、かかとが壁に付くような姿勢を意識しましょう。再発予防には、ぎっくり腰を引き起こす動作を避け、腹筋や背筋を鍛える体操やストレッチが有効です」と三浦院長は助言する。(メディカルトリビューン=時事) ◇ ◇ 東京腰痛クリニックの所在地 〒104―0061 東京都中央区銀座5の1の15 第一御幸ビル2階 電話03(5537)3885