膵臓がんの術前化学療法で生存率向上

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 切除可能な膵臓(すいぞう)がんに対する術前化学療法で生存率が向上したと、岡山大の研究グループが明らかにした。
 従来は手術後に補助化学療法を行う治療法が標準だったが、術後の再発率が高く、治療成績の向上が課題だった。
 研究グループは、同大病院で治療を受けた切除可能な膵臓がん患者を〔1〕術前化学療法(81人)〔2〕手術先行(164人)―グループに分け、治療成績を比べた。
 分析の結果、〔1〕は約9割が化学療法を終え、全員が外科的切除を行い、〔2〕も約7割が術後の化学療法まで完遂した。2年生存率は〔2〕の61.2%に比べ〔1〕が83.2%で有意に高く、術後半年以内の再発率も〔1〕は7.5%に抑えられた。
 また予後(病気や治療の見通し)の改善に寄与するものとして、「術前の化学療法の導入」「病理学的なリンパ節転移なし」「術後の補助療法の完遂」の3点が挙げられた。
 研究グループは「術前化学療法の有効性と、術後補助療法を含む多角的な治療の重要性が裏付けられた」としている。(メディカルトリビューン=時事)
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