親子で話し合いを―スマホ依存

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 中高生の多くがスマホを持つ現代。便利さの一方で、使い過ぎによる「スマホ依存」が問題視され、医療機関での支援が必要になるケースもある。スマホ依存外来を開設している東邦大医療センター大森病院(東京都大田区)メンタルヘルスセンターの船渡川智之講師に話を聞いた。

▽ネガティブ気分の緩和

 オンラインゲームや動画視聴、SNSの使い過ぎなどで日常生活に支障を来すスマホ依存。厚生労働省研究班の推計によると、インターネット依存(スマホを含む)は中高生で2012年に約52万人、17年には約93万人に増加した。

 船渡川講師の所属する東邦大医学部精神神経医学講座の研究グループは、最近、高校1年生を対象にアプリ別(ゲーム、動画、SNS)の使用傾向を解析。ゲームは男子に多く抑うつ症状と関連、動画は性差なく不安解消や暇つぶし目的、SNSは女子に多く気分の落ち込み解消や娯楽目的で使われていた。

 「どのアプリにも共通していた目的は、『ネガティブな気分の緩和』でした。進学をきっかけにスマホを持ち始め、学校になじめず心のよりどころとして依存する場合が多く見られます」と船渡川講師は話す。

▽ベッド周辺に置かない

 依存かどうかを判断するのは容易ではないが、「睡眠への悪影響」は見極めるポイントになるという。スマホのブルーライトは眼精疲労を招き、睡眠ホルモンの分泌を妨げるため、睡眠の質を下げる。「特に就寝中、そばで充電しながら使える場所にスマホを置かないことが大切です」

 だが、問題の本質は夜間の使用だけにとどまらない。「スマホを含むネット依存の背景には、適応力やコミュニケーションの問題があります。発達障害との関連を指摘する報告もあります」

 保護者の中には「うちの子は『病気』だ」と決めつけて受診するケースもあるが、「スマホを心のよりどころにしている子どもなりの理由があるはず。まずは親子で話し合い、使い方を一緒に考えることが大切です」。

 その上で、学校生活や家庭生活に支障が出ている場合には、精神保健福祉センターなどに相談したり、同センターのような専門医療機関を受診したりするとよい。同センターでは、外来または入院による治療を実施。思考や行動のパターンを修正する「認知行動療法」を中心とした心理的支援を行っている。(メディカルトリビューン=時事)

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 東邦大医療センター大森病院の所在地 〒143―8541 東京都大田区大森西6の11の1 電話03(3762)4151(代表)

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