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冷えのぼせ―ストレスや運動不足が影響

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 「冷えのぼせ」とは、下半身は冷えているのに上半身が暑く、顔がほてったり頭がぼんやりしたりする症状を指す。更年期症状の「ホットフラッシュ」と似ているが、冷えのぼせは年齢や性別を問わず、誰にでも起こり得る。東京女子医科大付属東洋医学研究所(東京都新宿区)の木村容子教授に原因や対処法を聞いた。

▽上熱下寒

 西洋医学では、冷えのぼせは自律神経の乱れによって起こると捉えられる。一方、東洋医学では、人間の体を構成する「気、血、水」の三要素の働きが乱れることで起こると考える。気は生命活動を営むエネルギー、血は血液、水は血以外の体液(リンパ液や汗など)を指す。これらが過不足なく、滞りなく体の隅々まで巡っている状態が心身の健康と考えられている。

 「冷えのぼせは『上熱下寒(じょうねつげかん)』と呼ばれる状態で、上半身から下半身へと向かう気の巡りが逆流し、上昇したままの『気逆(きぎゃく)』によって起こる症状」と木村教授。

 気逆の主な原因がストレスだ。仕事や人間関係などで強いストレスにさらされると、自律神経の働きが乱れ、気の巡りが滞りやすくなるという。また、デスクワーク中心の生活などによる運動不足も冷えのぼせの一因。「血流が悪く、もともと下半身に冷えがある人は、のぼせの症状が強く出やすい傾向があります」

▽気の巡りを整える

 改善には、気の巡りを整えることが必要。「まず取り入れたいのは、気が集まるとされる『丹田(たんでん、へそから指3~4本分下のあたり)』を意識した腹式呼吸。即効性が期待できます」。下半身の冷えの改善には入浴も有効。「シャワーだけで済ませず、心地良い温度の湯船にゆっくり入りましょう」

 食事では上昇した気を下げる効果があるシナモンや気の巡りをよくするシソなどの香味野菜を取り入れるとよい。「普段から食事、排便、睡眠のリズムを整えておくことも大切です」

 改善が見られない場合、漢方薬を用いる方法も。処方は体質に加え、冷えとのぼせのどちらが強いか、頭痛や肩凝り、めまい、いら立ちの有無などによって一人ひとり異なる。薬局で購入する場合は、薬剤師によく相談する。診療を受ける場合、日本東洋医学会が認定する漢方専門医を受診するとよい。

 「不調は気、血、水の巡りが滞っているサイン。気付いたら早めの対処を」と木村教授はアドバイスする。(メディカルトリビューン=時事)

   ◇   ◇

 東京女子医科大付属東洋医学研究所の所在地 〒162―8666 東京都新宿区河田町8の1 電話03(6709)9021(代表)

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