敗血症診療GL,大幅改訂へ
より幅広い領域を網羅,一般臨床家の活用を見据えた内容に
2015年11月09日 16:39
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日本救急医学会と日本集中治療医学会が合同で策定を進めている敗血症診療ガイドライン(GL)の改訂版が,来年(2016年)中に公表されることが,10月21日に東京都で開かれた第43回日本救急医学会のシンポジウム「日本版重症敗血症診療ガイドライン2016に向けて:課題と展望」(司会=千葉大学救急集中治療医学教授・織田成人氏,順天堂大学浦安病院救急診療科教授・田中裕氏)で明らかにされた。改訂版GLには新たに「感染巣に対する処置」「小児」など8項目が追加され,より幅広い領域を網羅。その一方で,一般臨床家が理解しやすい内容とし,広く普及させることを目指す。なお,改訂に当たっては約100個のCQについてシステマチックレビュー(SR)の必要性の有無を検討。それに応じて新たにSRを実施するなど,計72人のGL特別作成委員会(以下,GL委員会)メンバーによって大がかりな作業が進められており,「単なる改訂版にはとどまらない,日本で最大規模の診療GLになりそうだ」(GL委員会の委員長を務める藤田保健衛生大学麻酔・侵襲制御医学教授の西田修氏)との見通しが示された(関連記事1:注目の改訂ポイント,関連記事2:GL作成委員会の先進的取り組み)。