Anifrolumabが全身性エリテマトーデスの皮膚症状、関節炎に有効性示す
第Ⅲ相試験TULIP
2021年06月08日 18:22
6名の医師が参考になったと回答
アストラゼネカは6月7日までに、中等症~重症の全身性エリテマトーデス(SLE)患者を対象に実施した第Ⅲ相試験TULIPにおける統合解析データの事後解析結果から、ヒトモノクローナル抗体anifrolumabの有効性が示されたと報告した。詳細は、欧州リウマチ学会(EULAR 2021)で発表された。
同試験はTULIP1およびTULIP2という2つのランダム化二重盲検プラセボ対照試験から構成されている。両試験の統合データ解析により、SLEの疾患活動性評価指標であるSLE Disease Activity Index、British Isles Lupus Assessment Group Index、改訂Cutaneous Lupus Erythematosus Disease Area and Severity Indexにおいて、anifrolumab投与群はプラセボ投与群に比べ、皮膚症状および関節炎を有意に改善した。
なお、TULIP-1およびTULIP-2において、anifrolumab投与に関し高頻度に報告された有害事象としては、上気道感染症、気管支炎、点滴関連事象、帯状疱疹が挙げられるという。
SLEを適応とするanifrolumabの承認申請内容は、現在米国、欧州連合および日本で審査中である。