敗血症の初の実態調査、8年間で患者数3.3倍

早期発見、予防策が課題に

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 千葉大学大学院救急集中治療医学教授の中田孝明氏、同大学病院の今枝太郎氏らJapan Sepsis Alliance(日本敗血症連盟)の研究グループは、日本における敗血症の患者数や死亡者数などの実態を初めて明らかにし、Critical Care2021; 25: 338)に発表した。2010年から8年間の研究期間中に、年間の敗血症患者は3.3倍、死亡者は2.3倍に増加した一方で、院内死亡率と入院期間は有意に減少した。敗血症は高齢者でリスクが高く、超高齢社会の日本において患者数は増加傾向をたどると推測されるため、ワクチン接種や衛生保持などの感染対策が重要になるとした。

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