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「ホースセラピー」で発達支援 馬と触れ合い、癒やしに―茨城〔時事メディカル〕

2023年01月12日 10:28

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 馬との触れ合いや乗馬で心身の健康や癒やしの効果を得る「ホースセラピー」が、子どもの発達支援にも広がりを見せている。発達障害などを抱える子どもたちに、ホースセラピーを実践する一般社団法人ヒポトピア(茨城県阿見町)代表理事の小泉弓子さん(40)は「さまざまな問題や困難を抱える人に寄り添った関わり方ができる」と意義を語る。

 ホースセラピーはアニマルセラピーの一種で、馬との関わりを通じ、不安を軽減したり協調性を獲得したりする効果もあるとされる。日本では1990年代頃から徐々に広まった。

 ヒポトピアは乗馬クラブと、18歳までの子どもが利用する児童発達支援・放課後等デイサービス事業所の両方を運営。けがや病気で競走馬を引退するなどした9頭の馬が活躍しており、地域の交流の場にもなっている。

 小泉さんは大学時代に所属していたボランティアサークルの活動で、小児病棟の子どもたちに馬を見せて喜ばれたことがきっかけでホースセラピーに関心を持った。獣医師として働きつつ、本格的に学ぶために渡米。帰国後の2018年にヒポトピアを設立した。

 「ただいまー」。昨年12月中旬、発達障害などの障害を持つ子どもら17人が続々と敷地内に集まってきた。生き生きとした表情で乗馬をしたり、厩舎(きゅうしゃ)の掃除をしたりする子どもたち。「楽しい」「かわいい」と屈託のない笑顔を浮かべた。

 小泉さんによると、馬の上でバランスを取ることによる身体能力向上だけでなく、馬や人との関わりを通して社会性が身に付くなどの効果が見られるという。

 「大変なこともあるけど、楽しいから続けられる。(子どもたちが)好きなことや得意なことを見つけて伸ばす場所にしたい」と語る小泉さん。今後はホースセラピーの指導者も育成し、モデルケースとなるような活動をしたいと意気込んでいる。

(2022年1月12日 時事メディカル)

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