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座談会

MTW読者に聞く!JDDW 2023への期待

2023年10月16日 10:00

83名の医師が参考になったと回答 

 国内最大級の消化器系の学術集会である第31回日本消化器関連学会週間(JDDW 2023)が11月2日から神戸コンベンションセンターで開催される(現地開催+ライブ配信およびオンデマンド配信のハイブリッド方式)。Medical Tribuneウェブでは、開催の1カ月前からJDDW 2023の特徴や見どころを紹介する開催前特別企画「プレ特集」を毎週更新しており、企画の1つとしてMedical Tribuneウェブ読者が聴講したいセッションや講演、予定している参加方法などについて聞いた。

特別講演:「日本人におけるNAFLD/MASLDと循環器疾患の疫学」への期待度が高い

 アンケートは消化器を専門とするMedical Tribuneウェブの医師会員に対して実施。最終的に990人から回答を得た。

 JDDW 2023では12の特別講演が予定されており(関連記事「JDDW 2023プレ特集企画:主なプログラム」)、このうち、最も聴講したい講演を尋ねた結果、「日本人におけるNAFLD/MASLDと循環器疾患の疫学」が24.4%と最も多かった(図1)。次いで多かったのは「AIにおける公平性(15.2%)」で、「老化を克服し健康寿命延伸を目指す(10.7%)」が続いた。

図1. 「特別講演」の中で最も聴講したい講演

 その講演を選んだ理由については、「自分の領域に関する内容であり、興味がある」が51.2%と半数を超えていたが、「自分の領域外の内容だが興味がある」も23.7%と多かった。複数の学会が参加し、消化器という領域横断的な分野を取り扱うJDDWの特徴を踏まえた結果と考えられる。「最新の話題を取り上げているから」という回答も18.4%に上った。

統合プログラム:「肥満関連消化器疾患治療の現状と課題」に注目が集まる

 次に、JDDWに参加する各学会が協力して企画する、JDDWの代表的なセッションである統合プログラム(関連記事「JDDW 2023プレ特集企画:主なプログラム」)のうち、最も聴講したいプログラムについて聞いた。その結果、「統合1 肥満関連消化器疾患治療の現状と課題」との回答が30.6%と最も多く、「統合3 内視鏡診療と外科手術のコラボレーションの将来展望」が22.7%、「統合6 消化器領域における新たな診断モダリティー」が19.8%と続いた(図2)。

図2. 「統合プラグラム」の中で最も聴講したいプログラム

 そのプログラムを選んだ理由については特別講演とほぼ同様で、「自分の領域に関する内容であり、興味がある」が50.8%、「自分の領域外の内容だが興味がある」が24.8%、「最新の話題を取り上げているから」が16.6%だった。

女性医師・研究者プログラム:SNS活用時の注意点に対する関心が目立つ

「女性医師・研究者プログラム」はJDDW 2023の2人の女性大会長を含む有志が2002年に設立した「日本消化器病学女性医師・研究者の会」の集会から発展し、2018年にJDDWの正式企画となった。JDDW 2023では「女性医師キャリア継続・支援のためのSNS活用法」と題して6名の演者による講演が予定されており(関連記事「JDDW 2023プレ特集企画:主なプログラム」)、このうち最も聴講したい講演を尋ねた。

 結果は図3の通りで、「SNSの功罪~公的利用を行う際の注意点とメリット~」が25.9%と最も多く、「ライフイベント期の医師を支援するためのSNS活用法」が19.0%、「女性外科医のキャリア形成に有用なツールの利便性と危険性を考える」が17.8%と続いた。

図3. 「女性医師・研究者プログラム」の中で最も聴講したい講演

 図3のように回答した理由について聞いたところ、「SNSの功罪~公的利用を行う際の注意点とメリット~」を挙げた回答者では、SNSの活用方法への興味や、SNSの普及に対する危惧や懸念を訴える声が多かった。また、「女性に限らず男性にとっても有用な内容」という意見も複数見られた。

「ライフイベント期の医師を支援するためのSNS活用法」と答えた回答者では、SNSに加えてワークライフバランスやキャリア支援に対する興味を挙げる声が目立った。また、「SNSの功罪」と同様に「性差にかかわらず重要な内容」との意見も寄せられた。「女性外科医のキャリア形成に有用なツールの利便性と危険性を考える」と答えた回答者では女性外科医のキャリア形成に対する興味を示す声が目立った。

約17%が現地参加を予定

 最後に、JDDW 2023の参加方法に聞いたところ、「現地参加」が16.9%、「ライブ配信で参加」が25.6%、「オンデマンド視聴」が57.6%だった(図4)。

図4. 予定している参加方法

 その理由について聞いたところ、「現地参加」では「学術集会は現地で参加したい」「さまざまな人と交流できる」「会場で聴講したほうが集中できる」「自身の講演がある」といった声が目立った。「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が収まりつつある」という声も上がった。

「ライブ配信で参加」では、時間的制約や物理的距離などにより現地参加が難しいため、代替手段としてライブ配信を選択するという意見がある一方、「現地に行かなくて済む」「便利」「参加しやすい」と、利便性を重視して積極的にライブ配信を選択するという意見も少なくなかった。また、COVID-19に対する懸念も見られた。

「オンデマンド視聴」ではさらに利便性を重視する回答が目立ち、「好きな時間に視聴できる」「好きな場所で視聴できる」「移動が不要」「何度も視聴できる」「日常診療に影響することなく視聴できる」「オンデマンド視聴の方が集中できる」などの意見が見られた。また「育児休暇中だから」「子供を寝かしつけた後に視聴できる」など、育児を優先しつつJDDW 2023に参加できることを理由とした回答も見られた。

 JDDW 2023はさまざまな方法で参加が可能であり、例えば、現地参加で会場の雰囲気を味わいつつ、時間の都合で参加できなかった講演を後日のオンデマンド配信で聴講することもできる。また、Medical TribuneウェブのJDDW 2023特別企画では注目のセッションや演題をさまざまな形で紹介しており(プレ特集企画:理事長、大会長インタビュー、Daily News:学会期間中に注目セッションの紹介記事を配信予定)、是非参考にしていただきたい。

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