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11月2日

(JGES Core Session)上部消化管腫瘍性病変に対する内視鏡治療 新たな展開:偶発症対策を含めて

2023年11月02日 06:15

80名の医師が参考になったと回答 

ワークショップ5 提案:日本消化器内視鏡学会

11月2日(木) 14:30〜17:00 第4会場(ポートピアホテル南館 ポートピアホール)

[司会]

藤崎 順子氏

がん研有明病院・消化器内科

上堂 文也氏

大阪国際がんセンター・消化管内科

[特別発言1]

磯本 一氏

鳥取大・消化器内科

[演者]

堀川 宜範氏

総合南東北病院・消化器センター

池之山 洋平氏

がん研有明病院・消化器内科、三重大附属病院・消化器・肝臓内科

野中 哲氏

国立がん研究センター中央病院・内視鏡科

菊池 大輔氏

虎の門病院・消化器内科

西村 友佑氏

北海道大大学院・消化器内科学

前原 浩亮氏

北九州市立医療センター・消化器内科

山田 啓策氏

愛知県がんセンター・内視鏡部

野村 達磨氏

三重県立志摩病院・消化器内科、伊勢赤十字病院・消化器科

田島 知明氏

埼玉医大国際医療センター・消化器内科

伊藤 守氏

東京慈恵会医大附属病院・内視鏡医学

佐々木 文郷氏

鹿児島大大学院・消化器疾患・生活習慣病学

川上 裕史氏

大阪国際がんセンター・消化管内科、熊本地域医療センター・消化器内科

木本 義明氏

昭和大江東豊洲病院・消化器センター

[特別発言2]

飯石 浩康氏

市立伊丹病院・内視鏡センター

 リンパ節転移のない早期上部消化管がんに対しては、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)といった内視鏡的切除術が選択される。これらは低侵襲で有用性が確立されているものの、手技の簡便化や偶発症対策などいまだ改善の余地は残されている。司会を務める藤崎順子氏は、本セッションの意義について「ESDの新たな展開として、新規の術式や偶発症対策、バレット食道腺がんを代表とする日本人には少ないがんの内視鏡治療の有用性を考える機会としたい」と述べる()。

表.上部消化管ESDの偶発症対策と今後の展開

(藤崎順子氏提供)

全層切除後の縫縮術に研究の発展

 本セッションは、頭頸部、食道、胃、十二指腸といった上部消化管の臓器別に新たな術式を検討した演題に加え、術後偶発症対策としての縫縮術を検討した演題、粘膜下腫瘍(SMT)に対する内視鏡的切除術を検討した演題の計13演題で構成される。セッション冒頭では磯本一氏が前回のJGES Core Sessionのサマリーを、後半では飯石浩康氏が特別発言を行う。

 消化管がんの内視鏡的切除術においては、創部の閉鎖ならびに全層切除後の縫縮術に関する研究が発展しており、本セッションでは各施設の新たな検討が5件取り上げられる。野村達磨氏は、筋層を糸とクリップで折り畳みながら閉鎖できる縫縮術(reopenable-clip over the line method;ROLM)に関する前向き試験を報告。田島知明氏は、金属クリップ(over-the-scope-clip;OTSC)を病変下に留置し、穿孔を予防した上でEMRを施行するEMRO(EMR with OTSC)を十二指腸神経内分泌腫瘍に対して行った多施設後ろ向き試験を報告する。伊藤守氏は、手技時間の短縮が期待されるthrough-the-scope(TTS)創閉鎖システムの習熟について生体ブタモデルでX-Tackを用いた検討について報告する。

 川上裕史氏と木本義明氏は、いずれも自施設におけるSMTへの内視鏡的切除術と縫縮術の成績を報告する。特にSMTに対する内視鏡的胃局所切除術は、共同司会を務める上堂文也氏が中心となり、保険適用を念頭に置いた先進医療Aとしての前向き試験が進行中である。藤崎氏は「縫縮術を含め、この術式が将来的に普及するか否かを占う上でも、川上氏と木本氏の2演題は注目される」と指摘した。

 食道がんに対するESDでは、術後の偶発症として狭窄が問題になる場合が多い。そこで本セッションでは、医用モデルブタを用いて食道がんESD後狭窄に対する新薬の有効性を検討した研究も取り上げられる。西村友佑氏は、ポリグリコール酸(PGA)シート+塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)併用について、佐々木文郷氏は高接着性ゼラチン疎水化ミクロ粒子(hMPs)について、それぞれ狭窄への予防効果を報告する。

 他にも、日本では症例数が少ないバレット食道腺がんに対するstepwise ESD(池之山洋平氏)、表在型食道扁平上皮がんに対するクライオバルーンアブレーションシステムの医師主導治験(野中哲氏)、細径内視鏡を用いた狭窄例に対する食道ESD(菊池大輔氏)、術中出血の対応に特化したSpray-ESDを使用した多施設前向き研究(前原浩亮氏)、病変周囲の粘膜ごと牽引しながらESDを施行するO-CTM(山田啓策氏)など、新たな術式・工夫に関する演題が並ぶ。近年発見が多くなっている頭頸部がんについても、堀川宜範氏が自施設で導入した際のポイントを報告する。

 藤崎氏は「偶発症対策も含め、内視鏡的切除術の新たな治療法に関心がある先生方にはぜひ聴講していただきたい」と呼びかけている。

第66回日本消化器病学会大会

[会長]坂本 直哉 
北海道大学大学院 消化器内科学

第108回日本消化器内視鏡学会総会

[会長]矢作 直久 
慶應義塾大学 腫瘍センター

第28回日本肝臓学会大会

[会長]四柳  宏 
東京大学医科学研究所先端医療研究センター感染症分野

第22回日本消化器外科学会大会

[会長]堀口 明彦 
藤田医科大学ばんたね病院 外科

第62回日本消化器がん検診学会大会

[会長]金岡  繁 
浜松医療センター 消化器内科

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