新型コロナ後遺症の高リスク集団を同定
30~49歳でオッズ比6.5
2024年04月01日 05:10
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が5類感染症に移行して約1年が経過し、流行規模の縮小や重症例の減少が見られる一方、COVID-19の罹患後症状(以下、罹患後症状)に悩む人はいまだ多い。中長期的な罹患後症状を有する患者は10~20%に上るとの報告もあるが、その疫学は十分に解明されていない。広島大学大学院疫学・疾病制御学講師の杉山文氏らは、罹患後症状に関する大規模疫学調査を実施。女性、喫煙者、糖尿病などの高リスク集団を同定し、年齢別には30~49歳の世代で調整後オッズ比(aOR)6.5とリスクが最も高かったことをSci Rep(2024: 16;143884)に報告した。