胃がんX線・内視鏡検診の精度管理/大腸がん検診の精密検査における精度管理 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする パネルディスカッション5・6 提案:日本消化器がん検診学会 本日 9:00〜11:00 第7会場 司会 安保 智典氏 (同)メディカル・イメージ・コンサルティング 長浜 隆司氏 新東京病院・消化器内科 演 者 加藤 勝章氏 宮城県対がん協会がん検診センター 重松 綾氏 こころとからだの元氣プラザ・放射線科 名木野 匡氏 山形県立中央病院・消化器内科 赤羽 たけみ氏 奈良県立医大・消化器・代謝内科 白鳥 安利氏 聖路加国際病院・消化器内科 依光 展和氏 東京都がん検診センター・消化器内科 石橋 史明氏 小金井つるかめクリニック/新宿つるかめクリニック 本日 15:00〜17:00 第7会場 司会 野崎 良一氏 大腸肛門病センター高野病院 満崎 克彦氏 済生会熊本病院・予防医療センター 演 者 丹羽 咲弓氏 東京都がん検診センター 只野 敏浩氏 宮城県対がん協会がん検診センター 木村 聖路氏 青森労災病院・消化器内科 水本 吉則氏 国立京都医療センター・消化器内科 本田 宗倫氏 熊本大大学院・消化器内科学 永田 浩一氏 福島県立医大・消化器内科/国立がん研究センター中央病院・検診センター 特別発言 斎藤 博氏 青森県立中央病院・消化器内科 日本人の死因第一位は悪性新生物であり、中でも消化器がんは約半数を占める。胃がんおよび大腸がんについては対策型検診が行われているものの、検診ならびに精密検査受診率の低さと精度管理が課題となっている。パネルデスカッション5・6では、胃がん、大腸がん検診の精度管理に着目し、理想的な消化器がん検診体制の構築について議論する。 精度管理のために検診従事者がすべきことを明確に パネルディスカッション5では、対策型がん検診で実施される胃がんX線検査および内視鏡検査を扱う。がん検診に重要な指標として、①ダブルチェック(二次読影)・受診勧奨などの事後管理を含めた技術・体制指標②検診受診率・精密検査受診率などのプロセス指標③死亡率減少などのアウトカム指標−がある。しかし、日本では胃がんX線検査・内視鏡検査に関する精度管理体制の整備はいまだ十分とはいえず、検診受診率も極めて低いため、集団検診としての効果が上がらない現状が指摘されている。 多岐にわたる課題を有する胃がん検診について、本セッションは検査に関わる技術・精度に特化した演題で構成。司会の安保智典氏は企画の意図について「胃がん検診に携わる者が、いま何をすべきかを明確にする狙いがある」と話す。 加藤勝章氏の基調講演に続き、X線検査の画像評価(重松綾氏)、内視鏡検査の読影体制(赤羽たけみ氏、石橋史明氏)、内視鏡検査のインターバル期間(白鳥安利氏)、地方における胃がん検診の現状(名木野匡氏)など、エビデンスに基づき具体的なテーマを設定した演題が並ぶ。偽陰性早期がん・粘膜内がんの割合から内視鏡検査の精度を検討した演題(依光展和氏)もあり、安保氏は「こうしたテーマに関する忌憚のない議論を通して、臨床医のニーズに沿った胃がん検診の精度管理体制構築に結び付けたい」と述べている。 臨床現場に知識が波及するような議論を 大腸がん検診の精密検査に関するパネルディスカッション6では、①日本における大腸がん精密検査受診率向上のための課題および改善に向けた対策②精密検査法としての大腸内視鏡検査の評価指標③大腸CT検査の管理指標の具体的な提示と妥当性−といったトピックを扱う。「事後管理を含めて広く議論したい」と司会の野崎良一氏は意欲を示す。 日本の大腸がん罹患者数および死亡者数は年々増加しており、死亡率を低下させるためには、エビデンスに基づく「正しい検診」を、精度管理の徹底により「正しく行う」必要がある。大腸がんは検診による死亡率の低減効果が証明されているが、その一方で精密検査受診率が他のがん検診に比べて低いという課題が存在する。 演題には、大腸がん精密検査における東京都の現状(丹羽咲弓氏)、受診率向上に成功した地域の取り組み(只野敏浩氏)の他、大腸内視鏡検査の一次スクリーニングとしての可能性(木村聖路氏)やQuality Indicator(QI、図)としてのポリープ発見率(水本吉則氏)、大腸内視鏡検査後に発生した大腸がん症例と検査回数の関連(本田宗倫氏)、大腸CTの精度管理(永田浩一氏)をテーマとしたものが並ぶ。全体のまとめとして、斎藤博氏が特別発言を行う。 野崎氏は「大腸がん検診の現場から臨床の現場に知識をつなぐような、JDDW構成学会全ての会員にとって意義のあるセッションになると確信している」と述べ、来場・聴講を呼びかけている。消化器がん検診の将来を展望するとともに、徹底した精度管理下での精密検査受診率向上につながるセッションとなることが期待される。 インタビュー記事一覧 理事長インタビュー下瀬川 徹氏日本消化器関連学会機構理事長 学会長に聞く窪田 敬一氏第62回日本消化器病学会大会会長 学会長に聞く河合 隆氏第100回日本消化器内視鏡学会総会会長 学会長に聞く竹井 謙之氏第24回日本肝臓学会大会会長 学会長に聞く小澤 壯治氏第18回日本消化器外科学会大会会長 学会長に聞く入口 陽介氏第58回日本消化器がん検診学会大会 会長 JDDW2020 公式サイト 特別企画 新型コロナ感染症と消化器診療 11月6日(金)14:00~17:00 第10会場 新型コロナ感染症と消化器診療 [司会] 三輪 洋人氏(兵庫医大・消化器内科) 持田 智氏(埼玉医大・消化器内科・肝臓内科) [基調講演]COVID-19の我が国における疫学状況と対応(脇田 隆字氏 国立感染症研究所) [講演]日本におけるCOVID-19の臨床(田村 格氏 自衛隊佐世保病院) [講演]日本人におけるCOVID-19重症化が少ない理由(金井 隆典氏 慶應義塾大・消化器内科) [講演]SARS Cov2 virus ワクチン開発の現況と将来(森下 竜一氏 大阪大大学院・臨床遺伝子治療学) [日本消化器病学会]COVID-19パンデミックにおける消化器専門医の役割(伊佐山 浩通氏 順天堂大・消化器内科) [日本肝臓学会]COVID-19への対応-日本肝臓学会の立場から-(四柳 宏氏 東京大医科学研究所・先端医療研究センター感染症分野) [日本消化器内視鏡学会]COVID-19拡大下における消化器内視鏡診療(入澤 篤志氏 獨協医大・消化器内科) [日本消化器外科学会]COVID-19と消化器外科診療(日比 泰造氏 熊本大・小児外科・移植外科) [日本消化器がん検診学会]消化器がん検診にあたっての新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対策について(加藤 勝章氏 宮城県対がん協会がん検診センター) 統合プログラム 11月5日(木)統合1(ワークショップ) 9:00~12:00 第8会場 消化器疾患診療におけるパラダイムシフト:第4次産業革命と20年後の消化器病学 近年、消化器疾患の疾病構造は大きく変化し、技術革新と相まってパラダイムシフトが生じた。人工知能(AI)、IoTなどによる第4次産業革命が消化器疾患診療にもたらす影響を考察する。 [司会] 田尻 久雄氏(東京慈恵会医大・先進内視鏡治療研究講座) 下瀬川 徹氏(みやぎ県南中核病院) 11月5日(木)統合2(ワークショップ) 14:30~17:00 第6会場 胆道・膵管の上皮内腫瘍(2019年WHO消化器腫瘍分類改訂をうけて) 2019年に改訂された世界保健機関(WHO)消化器腫瘍分類に基づき、胆道・膵管上皮内腫瘍に関する最新の基礎および臨床研究を報告する。 [司会] 大塚 将之氏(千葉大大学院・臓器制御外科学) 入澤 篤志氏(獨協医大・消化器内科) 11月6日(金)統合3(パネルディスカッション) 9:00~12:00 第6会場 高齢者の消化器病診療の適応と妥当性 急速な高齢化の進展に伴い、特別な配慮が必要となる高齢者の消化器疾患も増加している。消化器病診療における青壮年者と高齢者の相違点を明らかにし、対策について議論する。 [司会] 村上 和成氏(大分大・消化器内科) 田邉 稔氏(東京医歯大大学院・肝胆膵外科学) 11月6日(金)統合4(ワークショップ) 14:00~17:00 第6会場 ゲノムを用いた消化器疾患の治療戦略 昨今のゲノム研究の著しい進歩により、消化器疾患に対してもprecision medicineが期待されるようになった。ゲノム研究を用いた新しい治療戦略を議論する。 [司会] 茶山 一彰氏(広島大大学院・消化器・代謝内科学) 吉田 和弘氏(岐阜大大学院・腫瘍外科学) 11月7日(土)統合5(パネルディスカッション) 9:00~12:00 第6会場 マイクロバイオータ(腸内細菌)と全身疾患 自己免疫疾患や発がんなどへの関与が指摘される腸内細菌叢について、肝胆膵をはじめとする消化器疾患、さらには全身性疾患との関係について考察する。 [司会] 安藤 朗氏(滋賀医大・消化器内科) 袴田 健一氏(弘前大・消化器外科) 11月7日(土)統合6(シンポジウム) 14:00~17:00 第6会場 胃・食道接合部領域の諸問題 最近注目を集めている胃・食道接合部(GEJ)領域の疾患について、定義、診断方法、Helicobacter pylori感染との関連、発がんリスクといったトピックについて議論する。 [司会] 瀬戸 泰之氏(東京大大学院・消化管外科学) 後藤田 卓志氏(日本大・消化器肝臓内科) Strategic International Session 11月6日(金)ST-S1(シンポジウム) 9:00~12:00 第9会場 JSGE・AGA Joint Symposium:疾患病態における腸内細菌の役割(JSGE・AGA Joint Symposium:Cause and effect of microbiota for health and diseases) ヒトの腸内には約1,000種類、100兆個にも及ぶ細菌が生息しており、それらの集団が腸内細菌叢(マイクロバイオータ)を形成している。本セッションでは、腸内細菌叢が宿主細胞の機能に及ぼす影響や、炎症性腸疾患(IBD)をはじめ多様な疾患との関係について議論する。 [司会] 金井 隆典氏(慶應義塾大・消化器内科) 竹田 潔氏(大阪大大学院・免疫制御学) Ramnik Xavier氏(Harvard University) Eugene B. Chang氏(The University of Chicago) [Discussant] 垣内 伸之氏(京都大・腫瘍生物学) 根本 泰宏氏(東京医歯大大学院・消化器病態学) 11月6日(金)ST-S2(シンポジウム) 14:00~17:00 第9会場 JSH・AASLD Joint Symposium:肝癌:サーベイランスと治療(JSH・AASLD Joint Symposium:Surveillance and treatment of hepatocellular carcinoma) 肝がんの危険因子として、ウイルス性肝炎、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、アルコール摂取が知られている。肝がんの死亡率を抑制するには早期の発見と局所療法施行が重要だが、早期に診断される症例の少なさが課題となっている。近年の分子標的治療の進歩も踏まえ、肝がんの効果的な治療戦略の再構築を議論する。 [司会] 竹原 徹郎氏(日本肝臓学会・理事長) Ray Kim氏(Stanford University Medical Center) 11月7日(土)ST-S3(シンポジウム) 9:00~11:00 第9会場 大腸癌に対する新たな診断,治療戦略(New diagnostic and treatment approach for the colorectal cancer) 最近の集学的治療と診断法の向上により、大腸がんの治療戦略は劇的に変化している。直腸がんではさまざまな術前化学療法の新規レジメンを検証する臨床試験が進行している他、非手術的管理による臓器温存術(watch and wait)が注目されている。本セッションでは、大腸がんの診断と治療における革新的なアプローチに焦点を当てる。 [司会] 内藤 剛氏(北里大・下部消化管外科) 小西 毅氏(University of Texas MD Anderson Cancer Center) 11月7日(土)ST-PD1(パネルディスカッション) 14:00~17:00 第9会場 日米における内視鏡医療の相違-日本の消化器内視鏡学会に期待すること-(Bridging Japan and the US in the gastrointestinal endoscopy-The expectations for JGES-) 米国消化器内視鏡学会(ASGE)のRobert Hawes氏、世界内視鏡学会(WEO)会長のFabian Emura氏をお迎えし、日本消化器内視鏡学会への期待をご講演いただく。また、米国で活躍する日本人内視鏡医を交え、日米の相違や今後の消化器内視鏡医療の展望について議論し、若い世代の内視鏡医に向けてメッセージを発信する。 [司会] 田尻 久雄氏(東京慈恵会医大・先進内視鏡治療研究講座) 河合 隆氏(東京医大・消化器内視鏡学)[コメンテーター]勝呂 麻弥氏(東京医大・消化器内科)Philip Wai Yan Chiu 氏(Department of Surgery, Faculty of Medicine, The Chinese University of Hong Kong) JDDW 2020 女性医師・研究者プログラム 11月6日(金)14:00~17:00 第13会場 女性医師の選択?ジェネラリストかスペシャリストか -新専門医制度に向けて [司会] 佐々木 裕氏(長崎国際大) 名越 澄子氏(埼玉医大総合医療センター・消化器・肝臓内科) [演者] ● GeneralityとSpecialtyとの有機的連携(佐々木 裕氏 長崎国際大) ● 憧れの消化器外科専門医・スペシャリストを目指して(高須 千絵氏 徳島大・消化器・移植外科) ● 新専門医制度での女性スペシャリスト育成の課題(岡田 英理子氏 東京医歯大・臨床医学教育開発学・総合教育研修センター) ● 消化器内科のジェネラリストを目指して(小林 奈津子氏 健和会病院・消化器内科) ● 食道内視鏡医を目指して(藤原 純子氏 防府消化器病センター・消化器内科) ● 女性医師キャリア形成における専門医取得の意義~開業医の立場より~(山田 裕希氏 林田クリニック) 第20回医療セミナー 11月7日(土)9:00~12:00 第13会場 働き方改革への取り組み [司会] 小池 和彦氏(東京大大学院・消化器内科学) 森 正樹氏(九州大大学院・消化器・総合外科学) [演者] ● 医師の働き方改革の制度設計(加藤 琢真氏 厚生労働省・医政局医事課) ● 大学病院における医師の働き方改革について(石丸 成人氏 文部科学省・高等教育局医学教育課) ● 地方の大学病院,消化器病診療科の立場から(日浅 陽一氏 愛媛大大学院・消化器・内分泌・代謝内科学) ● 外科医の働き方改革に向けての取り組み(馬場 秀夫氏 熊本大大学院・消化器外科学) ● 消化器内視鏡学会の立場から ―女性内視鏡医キャリアサポートWGの活動を含めて―(中村 真一氏 東京女子医大・消化器内科) ● 肝臓学会の立場,および女性医師の立場から(飯島 尋子氏 兵庫医大・消化器内科) ● 公的病院・研究所運営および産業保健推進の立場から(大西 洋英氏 労働者健康安全機構) JDDW2020 公式サイト 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×