広州で感染急増、行動制限強化　党中央「ゼロコロナ貫徹」―中国〔時事メディカル〕

【北京時事】中国広東省広州市で、新型コロナウイルスの感染が急増している。９日に同省で確認された新規感染者は無症状を含め３０００人余りで、うち２８００人超を広州市が占めた。多くの地区で１０日から小中学校の対面授業を取りやめるなど行動制限を強化したほか、航空便にも影響が出ている。

　中国共産党の政治局常務委員会は１０日、習近平総書記（国家主席）主宰の会議を開き、「（感染を徹底的に封じ込める）ゼロコロナ方針を揺るぎなく貫徹」することを確認した。「経済・社会発展への影響を最大限抑える」ことも強調し、まん延の早期抑制で「できるだけ早く正常な生活秩序を回復する」と指摘した。

　広州市で新規感染者が２０００人を超えたのは３日連続。市当局は大規模なＰＣＲ検査を実施するとともに、不要不急の外出を控えるよう市民に呼び掛けている。香港メディアは、人口の３分の１に当たる４２０万人が封鎖管理下に置かれていると伝えた。

　広州白雲空港では９日、９割の便が発着を取りやめた。市民の間では「ロックダウン（都市封鎖）になるのではないか」といった不安の声が上がっている。

（2022年11月11日 時事メディカル）