動脈瘤性くも膜下出血(aSAH)を予防するための侵襲的頭蓋内動脈瘤治療は、便益が治療リスクを上回ることはまれであり、ほとんどは未治療のままである。オランダ・University Medical Center UtrechtのJos P. Kanning氏らは、ドラッグリポジショニングによりaSAH発生率を下げる治療薬候補を探索する目的で、一般的な処方薬とaSAHの発生率との関連性を体系的に調査する薬剤全体関連研究(DWAS)を実施。その結果をNeurology(2024;102: e209479)に発表した(関連記事「低用量アスピリンは健康高齢者の出血リスク」)。