外傷患者の死因のうち、出血は最も重要な予防可能因子である。輸血においては1970年代より成分輸血(赤血球・血漿・血小板)が標準とされてきたが、近年、全血輸血の有効性が再評価されている。2023年に発表されたメタ解析では、死亡率に両者で差はなかったものの(J Trauma Acute Care Surg 2023; 95: 256-266)、その後、新たな研究が複数発表されている。こうした状況を受けて、米・University of ColoradoのWesam Ibrahim氏らは、システマティックレビューとメタ解析を実施。成人外傷患者において全血輸血が成分輸血と比べ死亡リスクを低下させるか否かを民間外傷と軍事外傷に分けて検討した。その結果、全血輸血は民間外傷患者では早期死亡リスクの低下に関連していたとJAMA Surg(2026年3月11日オンライン版)に報告した。(関連記事「大出血に備えた大量輸血プロトコルとは?」)