レミケードとエンブレル、重大な副作用に自己免疫性肝炎を追加
バベンチオの皮膚障害、スチバーガの高アンモニア血症なども
厚生労働省は本日(4月21日付)で医薬局医薬安全対策課長通知(医薬安発0421第1号)を発出。「重大な副作用」の項に、①TNFα阻害薬のインフリキシマブ(商品名レミケードなど)とエタネルセプト(エンブレルなど)は「自己免疫性肝炎」を、②PD-L1阻害薬アベルマブ(バベンチオ)は「重度の皮膚障害」を、③マルチキナーゼ阻害薬レゴラフェニブ(スチバーガ)は「高アンモニア血症」を-追加するなど、添付文書の「使用上の注意」の改訂を指示した。
インフリキシマブ・エタネルセプト:国内外で13例、10例、うち因果関係が否定できない症例が6例、8例
インフリキシマブとエタネルセプトについては、自己免疫性肝炎関連の症例を評価した。その結果、国内症例がインフリキシマブで9例(うち因果関係が否定できない症例2例、ただし1例は適応外使用)、エタネルセプトで4例(同2例)、海外症例がそれぞれ4例(同4例)、6例(同6例)集積。
いずれも死亡例はなかったものの、国内外で因果関係が否定できない症例が報告されたことを受け、専門委員の意見も聴取した上で使用上の注意を改訂することが適切と判断。「重大な副作用」の項に「自己免疫性肝炎」を新設するよう指示した。
アベルマブ:国内外で19例、うち因果関係が否定できない症例が6例
アベルマブについては、重度の皮膚障害関連症例を評価したところ、国内症例が16例(うち因果関係が否定できない症例5例)、海外症例が3例(同1例)集積、海外では死亡例も1例(同0例)報告された。
専門委員の意見も聴取した結果、「重大な副作用」の項に「重度の皮膚障害」を新設し、中毒性表皮壊死融解症(TEN)や類天疱瘡が現れることがあり、水疱、びらんなどが認められた場合は皮膚科医と相談する旨の注記を追記するよう指示した。
レゴラフェニブ:国内外で20例、うち因果関係が否定できない症例が8例
レゴラフェニブについては、高アンモニア血症関連症例を評価したところ、国内症例が13例(うち因果関係が否定できない症例7例)、海外症例が7例(同1例)集積、死亡例はなかった。
専門委員の意見も聴取した結果、肝機能の異常を伴わずに発現する症例が認められたため、「重大な副作用」の項に「高アンモニア血症」を新設し、「肝機能異常を伴わずに、高アンモニア血症があらわれることがある。意識障害が認められた場合には、アンモニア値の測定を考慮すること」の記載を追記することとした。
その他、グルコン酸カルシウム(商品名カルチコール)は「禁忌」および「併用禁忌」の項から「強心配糖体」を削除し、「併用注意」の項に「強心配糖体」を追加。塩化カルシウム(大塚塩カルなど)は「禁忌」および「併用禁忌」の項から「ジギタリス製剤」を削除し、「併用注意」の項に「強心配糖体」を追加することなどが指示された。
詳細は、厚労省の「医薬安発0421第1号」を参照されたい。
(編集部・関根雄人)
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