日本小児科学会、同時接種は必要な医療行為

「考え方」を改訂

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 日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会は6月3日付で「予防接種の同時接種に対する考え方」を改訂し、7月10日に公式サイトに掲出した。同時接種が国内で一般的な医療行為として広く普及している現状を踏まえ、科学的知見と利点をあらためて明記。小児をワクチンで予防可能な疾患(VPD)から守るために必要な医療行為との認識を示した。(関連記事「学会が再注意喚起!マクロライド耐性百日咳菌の出現」)

有効性に対する相互干渉はなく、有害事象の頻度は上昇しない

 国内では予防接種における2種類以上の同時接種について、医師が特に必要と認めた場合に実施可能とされる。一方、諸外国において同時接種は一般的な医療行為であり、特に乳児期は複数回の接種が必要なワクチンが多い。小児をVPDから確実に守るには、必要なワクチンを適切な時期・回数で接種することが重要である。

 日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会は、同時接種に関して明らかになっていることとして、以下の3点を示している。

・生ワクチンを含む複数ワクチンを同時接種しても、各ワクチンの有効性に対する相互干渉はない

・生ワクチンを含む複数ワクチンを同時接種しても、有害事象・副反応の頻度は上昇しない

・同時接種において、接種可能なワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない

 また利点として、①各ワクチンの接種率向上、②小児がVPDから早期に守られる、③保護者の経済的・時間的負担の軽減、④医療者の時間的負担の軽減-の4点を挙げ、同時接種は小児をVPDから守るために必要な医療行為であるとの考えを示している。

 留意点としては下記の通り。

・複数のワクチンを1つのシリンジに混ぜて接種しない

・皮下接種部位の候補として上腕外側および大腿前外側があげられる

・上腕・大腿の同側近接部位に接種する場合、局所反応が重ならないよう少なくとも2.5cm以上間隔をあける

 詳細は公式サイトを参照されたい。

(編集部・小暮秀和)

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