【令和8年熊本地震】深夜の患者対応、そして大渋滞
小島淳氏が伝える八代市の現在
停電は免れるも深夜まで及んだ患者対応
地震発生時、病棟では備え付けの棚などが倒れ、転倒や接触により負傷した患者も少なくなかった。余震の可能性を踏まえ、全ての患者を安全なホールへと避難させ、その後の対応は深夜に及んだ(写真1)。
写真1.院内ホールの様子

桜十字八代リハビリテーション病院は幸いにも停電を免れ、断水も早期に復旧したものの、医局は書類や什器が散乱し、雨漏りも発生するなど、被害は決して小さくなかった(写真2)。
写真2.地震発生直後の医局の様子

病院の周辺には古い木造家屋が多く、その多くが倒壊していた。病院の門を一歩出ると屋根瓦が崩れ落ちており、建材が路上に散乱する光景が広がっていた(写真3)。
写真3.倒壊した家

また、同じ桜十字グループが運営する介護老人保健施設では、停電と断水により施設機能が維持できなくなったため、入所者45人を当院で受け入れた。院内のリハビリテーション室を「避難所」として開放したが、高齢入所者が身を寄せ合う状況となっている(写真4)。
写真4.リハビリテーション室の様子

(写真1~4とも小島淳氏提供)
各所で大渋滞が発生
交通インフラも混乱が続いている。本日(7月30日)時点で新幹線、在来線ともに完全復旧の見通しは立っていない。通常は電車で通勤しているが、当面は自家用車での通勤が続くと考えられる。ただ、道路の渋滞が新たな問題となっている。
渋滞の要因は主に2つ。1つはガソリンスタンドに給油を求める車列である。開店前から長い列ができており、場所によっては約1kmにも及ぶ渋滞となっている。
もう1つは橋梁の損壊。道路と橋のつなぎ目が地震で浮き上がり、通常速度で通過すると車体に大きな振動が生じるため、多くのドライバーが橋の手前で極端に減速して走行している。海沿いの道路は橋が連続するため、渋滞がより深刻になりやすい状況にある。
加えて信号や、地震で崩れたがれきによる部分的な通行止めが重なると、渋滞はさらに悪化する。現在は国道3号線が通行可能となっているものの、それ以外の道路は実際に走ってみないと状況が分からず、高速道路も各所で通行止めの状態が続いている。
被災された方々の安全と、1日も早い復旧・復興を心より願うばかりである。
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