JDDW 2026:多様な学びと出会いから、自らの可能性を広げる
日本消化器関連学会機構(Organization of JDDW) 理事長
小池 和彦
※氏名は敬称略
今年も国内最大級の学術集会である第34回日本消化器関連学会週間(JDDW 2026)が、多くの参加者を迎えて盛大に開幕しました。今回のJDDW 2026では、本会を組織する5学会のうち3学会の大会長が外科系のバックグラウンドを持ち、これまでとは違ったJDDWの姿が示されていると感じています。セッションやプログラムにおいても、内科と外科それぞれの視点や専門性、役割が整理され、領域を越えて議論を深められる構成になっています。
JDDWは、2010年に日本消化器外科学会が参画したことで、それまで内科系の学会を中心に構成されていた学術集会の内容が大きく変わりました。以降、消化器病領域の幅広い分野や多様な疾患について、内科と外科が協力し合って診療や研究を進める体制が築かれてきました。こうした連携は臨床にとどまらず、基礎研究にも広がっています。今後もJDDWが、内科と外科の垣根を越えて交流し、知見を共有する場を提供することで、消化器病学のさらなる発展に貢献していきたいと考えています。
現在、肝臓領域では代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の病態研究や治療法の開発が急速に進んでいます。JDDW 2026でも、最新の知見や治療薬開発の最前線が紹介され、MASLDの病態をどのように捉え、日常診療で対応していくべきか、理解を深める機会になるでしょう。また、統合プログラムでは、ビッグデータを用いた消化器診療など、今後の臨床応用が期待されるテーマが取り上げられます。若手医師をはじめ、多くの参加者に、進化の著しい消化器病診療の最前線に触れ、日常診療に生かせる知識や新たな視点を得ていただきたいと思います。
さらに、JDDWでの学びをいっそう深めるため、一般演題などで積極的に質問し、議論に加わっていただきたいと思います。特に、これまで学会で発言する機会がなかった方には、JDDW 2026を学会での発言に踏み出す契機にしてほしいと思います。
JDDWは、幅広い診療科や多様な専門分野の医師が集まり、さまざまなキャリアを歩む医師と出会える場でもあります。私自身、JDDWを通じて、ロボット支援手術を取り入れながらキャリアを積む医師と出会い、女性医師や育児中の医師も外科医として最前線で活躍できる道があることを知りました。医療現場の働き方が変わる中、医師が自分に合った多様なキャリアを選択できる時代になっています。JDDWでは、そうしたさまざまな働き方やキャリアの在り方を知ることができます。
JDDW 2026への参加を通じて、多くの知識や経験を得るとともに、多様な人々との出会いや新たな考え方に触れ、それらを刺激として自らの可能性を広げていただきたいと思います。

左から三上達也大会長、上野秀樹大会長、波多野悦朗大会長、小池和彦理事長、海野倫明大会長、石原立大会長
第69回日本消化器病学会大会
[会長]大平 弘正
(福島県立医科大学 消化器内科)
第114回日本消化器内視鏡学会総会
[会長]阿部 展次
(杏林大学 消化器・一般外科)
第31回日本肝臓学会大会
[会長]芥田 憲夫
(虎の門病院 肝臓内科)
第25回日本消化器外科学会大会
[会長]五井 孝憲
(福井大学 外科学(1))
第65回日本消化器がん検診学会大会
[会長]小田 丈二
(こころとからだの元氣プラザ 消化器内科)
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