心身の健康を支えるための食育を推進するに当たり、ゆっくりよくかんで食べることが推奨されている。早稲田大学スポーツ科学研究センター(当時)の亀本佳世子氏らは、キャベツの摂取による糖代謝への影響を咀嚼の有無で比較するクロスオーバー試験を実施。キャベツの咀嚼によりインスリン分泌が促進されること、その機序としてインスリン分泌を促進するインクレチンが食後早期に分泌されることが明らかになったと、Sci Rep(2024; 14: 7557)に報告した(関連記事「食べ順ダイエットの要諦は野菜にあらず」)。